2016 Fiscal Year Research-status Report
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25862116
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
服部 美香 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 准教授 (60618320)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 看護師が職業上直面する問題 / 問題自己診断尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、看護師が職業上直面する問題を質的帰納的に解明し、それを基盤とする信頼性・妥当性を確保した「看護師の問題自己診断尺度」を開発することを目的とする。 平成28年度は、次の通りに研究を実施した。 ①質的帰納的に解明した「看護師が職業上直面する問題を表す51カテゴリ」の信頼性確保に向け、カテゴリ分類への一致率の算出を3名の研究者の協力を得て実施した。結果は、いずれも80%以上であり、カテゴリが信頼性を確保していることを確認した。 ②①の51カテゴリに基づき、質問項目を作成した。また、全国調査に向け、尺度の内容的妥当性を確保するため専門家会議を開催した。具体的には、教育背景や臨床経験年数、所属看護単位、設置主体等の異なる4名の専門家を招き、意見を聴取し、それを参考に質問文を修正した。 ③内容的妥当性確保に向け、パイロットスタディを実施した。具体的には、便宜的に抽出した3病院の看護管理責任者に研究協力への承諾を得、それら病院に勤務する看護師80名に質問紙を配付した。回収方法は返信用封筒を用いた個別投函とした。その結果、回収できた質問紙は56部(回収率70%)であり、このうち、有効回答は40部(71%)であった。項目分析を通し、作成した質問項目が適切であり、概ね識別可能であることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
質的帰納的研究成果の産出に、想定以上の時間を要した。また、産出された成果に基づき質問項目を作成することにも難航し、想定以上の時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間を1年延長し、「看護師の問題自己診断尺度」を開発する。現在、全国調査に向け準備を進めている。
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Causes of Carryover |
本研究は、質的帰納的研究成果「看護師が職業上直面する問題」に基づき「看護師の問題自己診断尺度」を開発することを目的とする。このうち、質的帰納的研究成果の産出に、想定以上の時間を要した。また、産出された成果に基づき質問項目を作成することにも難航し、想定以上の時間を要した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度までに、「看護師の問題自己診断尺度」開発に向け、尺度の内容的妥当性の検討を行った。平成29年度は、全国調査を実施し、尺度の信頼性・妥当性を確認する。
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