2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a support system to improve the problem-solving competency of nurses
Project/Area Number |
25862116
|
Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
服部 美香 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 准教授 (60618320)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 問題解決 / スタッフ看護師 / 診断尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本事業は、「スタッフ看護師が職業上直面する問題」を質的帰納的に解明し、その結果に基づき「問題診断尺度-スタッフ看護師用-」を開発することを目的とする。今年度、看護系学会にて「スタッフ看護師が職業上直面する問題」を発表した(服部,舟島,2017)。また、尺度開発における全国調査を実施し、尺度の信頼性・妥当性を検証した。具体的には次の通りである。 測定用具は、35質問項目から成る「問題診断尺度-スタッフ看護師用-」と対象者の特性を問う「看護師特性調査紙」を用いた。これらは、前年度実施した専門家会議とパイロットスタディにより内容的妥当性を確保している。また、看護管理責任者から研究協力の承諾を得られた82施設のスタッフ看護師1655名に質問紙を郵送した。回答者がスタッフ看護師であり、尺度の全質問項目に回答のあった質問紙を分析対象とした。分析の結果、対象者の年齢は平均36.8歳(SD=8.6)であり、臨床経験は平均12.1年(SD=8.6)であった。信頼性検証に向け、クロンバックα信頼性係数を算出した。その結果は0.9以上であり、尺度が内的整合性を確保していることを確認した。また、再テスト法における総得点の相関係数を算出した結果0.8以上(p<0.01)であり、安定性を確保していることを確認した。さらに、妥当性の検証に向け、構成概念妥当性を検討した。またこれには既知グループ技法を用い、2仮説を検証した。その結果、いずれも支持された。 この成果は、スタッフ看護師が直面している問題を自ら特定することに役立ち、その解決は職業活動の質向上に繋がる。平成30年度看護系学会にて発表予定である。 【引用文献】服部美香,舟島なをみ(2017):スタッフ看護師が職業上直面する問題の解明-2004年と2015年の比較を通した看護継続教育への示唆-,第43回日本看護研究学会雑誌,40(3),150.
|
Research Products
(3 results)