2013 Fiscal Year Research-status Report
回復期リハビリテーション病棟に勤務する看護師の職務満足を高める看護管理実践の検討
Project/Area Number |
25862140
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
黒河内 仙奈 千葉大学, 看護学研究科, 助教 (40612198)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 回復期リハビリテーション / 看護管理 / 看護師の職務満足 |
Research Abstract |
これまでに、一般病棟に勤務する看護師を対象として職務満足度尺度が開発されているが、回復期リハ病棟の職員を対象としたものはない。しかし、回復期リハ病棟に勤務する職員は、自分自身で満足や不満足を訴えることができない、あるいは自己決定が困難である脳卒中患者を対象とし、また他職種との協働をしながらサービスを提供している。このような高い実践が求められる中で、回復期リハ病棟で働く職員が、提供する実践に満足をしていなければ、離職あるいはサービスの質の低下を招く恐れがある。 平成25年度は、患者満足に影響を与える職員の職務満足や職場環境についての文献検討を行った。その結果、職員の職務満足が高い病棟は患者の満足が高いこと、看護のリーダーシップが患者の満足に関連することが明らかになった。 本研究で職員の職務満足の特性を調べることにより、回復期リハ病棟に勤務する職員の職務満足を高める看護管理を明らかにし、職員にとって魅力ある病棟の看護管理やサービスを検討できる。さらに、最終的には回復期リハ病棟を利用する患者の満足度を高め、回復期リハ病棟全体のサービスの質の向上および職員の離職防止に寄与できることを確認した。 また、平成25年度には、文献検討をもとに職員の職務満足の特性や看護管理を調べるためのインタビューガイドを作成した。さらに、回復期リハ病棟に勤務する職員および看護管理者へのインタビュー調査への協力依頼をし、内諾を得た。これにより、回復期リハ病棟における職員の職務満足およびその職場環境、看護管理の構造を明らかにする素地が整った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成25年度にインタビュー調査を開始する予定であったが、季節性の感染症等の発生により協力機関の協力が想定よりも得られず、インタビューの実施時期を延長した。また、インタビューの結果をもとに職員の職務満足を高める職場環境および看護管理実践の構造を明らかにするため、分析も時期が遅れたことで、当初の計画よりも遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
インタビューの実施期間を見直し、インタビューデータの分析を早急に行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度にインタビュー調査を開始する予定であったが、季節性の感染症等の発生により協力機関の協力が想定よりも得られず、インタビューの実施時期を延長した。それにより、対象者の施設へ訪問する際の旅費およびインタビューデータの逐語録作成に必要とする経費を使用できなかったため。 研究対象者を訪問し、インタビューを実施する。
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