2014 Fiscal Year Research-status Report
治療期にある若年性乳がん患者の社会復帰支援モデルの開発
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25862164
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Research Institution | Gunma Paz University |
Principal Investigator |
萩原 英子 群馬パース大学, 保健科学部, 講師 (40438776)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 若年性乳がん / 社会復帰 / 支援モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、治療期にある若年性乳がん患者が治療を継続しながら社会復帰を目指す中でいかなる体験をしているのか、そして、若年性乳がん患者に係わる外来看護師が抱える看護支援上の困難を明らかにすることにより、治療期にある若年性乳がん患者の実態に即した具体的な社会復帰支援方法を構築することを目的としている。 これまで、若年性乳がん患者を対象とした国内外の文献より、若年性乳がん患者に関する課題及び支援の方向性について検討した。 平成26年度は、若年性乳がん患者を対象に、社会復帰を目指す体験について面接調査を実施し、社会復帰支援モデルの構成要素を抽出することを目的として研究に取り組んだ。研究開始のための準備として、文献検討の結果等を踏まえてインタビューガイドを作成し、倫理審査を受審した。また倫理審査承認後、研究協力者からの協力を得て対象者のリクルート及びデータ収集に着手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は、若年性乳がん患者を対象にした面接調査の結果より、治療を継続しながら社会復帰を果たす体験を明確化し、さらに、若年性乳がん患者に係る外来看護師を対象に看護支援上の困難について調査を実施することにより、支援モデルの構成要素を抽出する予定であった。しかし、倫理審査受審が予定より遅れてしまったことに伴い、若年性乳がん患者を対象にしたデータ収集もまた遅れてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
(今後の推進方法) 平成26年度に予定していた面接調査を平成27年度上旬までには終了できるよう、研究協力者と連携を図りながら進めていくことが重要である。また、面接終了後には速やかにインタビューデータを整理し、分析を行う。 研究計画通りに進まない場合は、研究対象者のリクルート方法等、研究協力者及びスーパーバイザーと再度協議し、研究計画の見直しを図る。
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Causes of Carryover |
主には平成26年度に予定していた調査が実施できなかったことによるものと考えている。また、これまでの研究の成果を論文投稿する予定であったが、準備が整わず投稿できなかったため、繰越金が発生したものと考える。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度は面接調査を継続して実施するため、インタビューデータの反訳費等が必要である。また、分析においては、専門家からのスーパーバイズが必要不可欠であるため、会議費、交通費及び謝金等が必要であると考える。 さらに、研究者の責務として、これまでの研究における分析結果を学会発表または論文投稿するための費用を計上する。
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