婦人科がん続発性リンパ浮腫の早期発見・早期対処を促す介入の開発

2013 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 25862172
• Research Category: Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
• Research Institution: Meiji University of Integrative Medicine
• Principal Investigator: 中森 美季 明治国際医療大学, 看護学部, 講師 (30516951)
• Project Period (FY): 2013-04-01 – 2017-03-31
• Keywords: 続発性リンパ浮腫 / 婦人科がん / 早期発見・早期対処

Research Abstract

今年度実施予定であった研究の概要は、研究１としてリンパ浮腫外来を開設している施設を対象に、その施設に所属するリンパ浮腫ケアに関わっている病棟看護師および外来看護師に対して、それぞれの部門での介入の具体的内容や連携状況などに関するアンケート調査を実施し、婦人科がんに関するリンパ浮腫ケアについて、病棟・外来の各部門での具体的な介入内容や他部門との連携状況、介入の差異等について、その実態を明らかにすることであった。
今年度は、先行して実施していた研究の分析結果をアンケート作成に使用する予定であったが、分析に時間を要したことから、アンケート作成までとなっている。アンケートの主な内容は、①施設概要および対象者の属性、②外来、病棟それぞれの部門においてリンパ浮腫の早期発見のための介入・指導している具体的内容およびその方法、③外来、病棟それぞれの部門においてリンパ浮腫の予防として介入・指導している具体的内容およびその方法、④外来、病棟それぞれの部門においてリンパ浮腫の対処として介入・指導している具体的内容およびその方法、④外来・病棟および他部門との連携の実際についてである。現在は、倫理審査申請の準備を整えているところである。今後は、倫理審査の承認を得ることができ次第、アンケート調査の実施および分析をおこない、次年度に予定しているこれまでの研究成果をふまえて、婦人科がん術後の入院中の介入および退院後外来フォロー中の介入の連続性により、婦人科がん術後続発性リンパ浮腫の初期徴候の早期発見と初期徴候への早期対処を促進する介入方法の開発をしていく予定である。

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

アンケート作成に使用する予定であった先行研究の分析に時間を要したため、予定していたアンケート作成期間に、作成ができず、アンケート調査の実施にいたらなかった。さらに、アンケート作成が遅延したことにより、研究代表者の所属施設の変更に重なり、年度末から年度初めに倫理審査の承認を得ることが困難となっていることもさらに影響した。

Strategy for Future Research Activity

今年度予定されていたアンケート調査が実施にいたらなかったが、アンケート作成段階で、次年度に必要な文献検討をかさねてきたため、倫理審査承認後すぐにアンケートを実施・分析をすることで、次年度に予定しているこれまでの研究成果をふまえて、婦人科がん術後の入院中の介入および退院後外来フォロー中の介入の連続性により、婦人科がん術後続発性リンパ浮腫の初期徴候の早期発見と初期徴候への早期対処を促進する介入方法の開発にスムーズに移行できると考えている。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

今年度実施予定であったアンケート調査が実施できていないため、今年度に予定していたアンケートの準備および実施にかかる研究費がほぼ全額残っている。
今年度実施にいたらなかったアンケート調査について、研究倫理委員会の審査の承認を得た後に調査を実施し、分析を済ませ、研究１のまとめを行う。引き続き、次年度の後半では、次年度に予定されている、これまでの研究成果をふまえて、婦人科がん術後の入院中の介入および退院後外来フォロー中の介入の連続性により、婦人科がん術後続発性リンパ浮腫の初期徴候の早期発見と初期徴候への早期対処を促進する介入方法の開発を行う予定である。初年度の研究費の残額については初年度の計画に従い、次年度実施するアンケート調査に使用する予定である。