2018 Fiscal Year Annual Research Report
Visiting nurses' interventions to support for families of cerebrovascular patients with aftereffects in achieving their mastery over difficult situation
Project/Area Number |
25862238
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
岩井 弓香理 高知県立大学, 看護学部, 助教 (40633772)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | Mastery / 家族 / 脳血管障害 / 看護介入 / ガイドライン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、脳血管障害の発症により何らかの後遺症をもつ患者の家族がストレスフルな出来事に適応し成長に至るまでの過程を家族のMasteryと捉え、家族がそれを獲得するための看護介入ガイドラインの作成を目的としている。 平成30年度は、平成29年度に引き続き、訪問看護師へのインタビュー調査によって得られたデータを分析するとともに、インタビュー数を11ケースまで増やした。11ケースから得られたデータを分析し、18の看護介入が導き出された。次のステップとして、在宅看護の経験をもつ家族看護学の研究者及び家族看護専門看護師に面接調査を実施し、抽出された18の看護介入の妥当性について自由に意見をいただいた。両者の意見をもとに看護介入の洗練化を行い、また看護介入の5つの看護支援志向性を導き出した。ステップ4として、脳血管障害をもつ療養者とその家族への看護経験をもつ在宅看護専門看護師に面接調査を実施し、脳血管障害による後遺症をもつ人の家族のMastery獲得を支援するガイドラインの内容として、5つの看護支援志向性と18の看護介入が妥当であるかどうかの評価をいただいた。その評価をもとに、さらに洗練化を重ねることで、最終的に4つの看護志向性と13の看護介入が抽出され、13の看護介入の下位項目として、70の看護行動の内容を設けた。これらをもとに、脳血管障害による後遺症をもつ人の家族のMastery獲得を支援する看護介入ガイドラインを作成した。 今後の課題は、在宅看護実践の場において、本ガイドラインを実際に活用・評価していただき、更なる洗練化を図ること、また多くの看護職者に活用していただけるよう公表していくことである。
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