2013 Fiscal Year Research-status Report
自殺企図を繰り返すうつ病をもつ人に対する病棟での予防的看護介入の検討
Project/Area Number |
25862239
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
坂田 志保路 福岡県立大学, 看護学部, 助手 (10438418)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 自殺企図 / 繰り返し / うつ病 / 自殺予防 / 病棟看護 / 患者 / 看護師 / 思い |
Research Abstract |
平成25年度は、『自殺企図を繰り返すうつ病をもつ人に対する病棟での看護ケアと、それに対する患者の思いと看護師の思いの実態』を明らかにすることを目的として、研究協力者である患者様と看護師に対するインタビューガイドの見直し等を行い、倫理審査の書類作成と提出を行った。 本研究では、自殺企図の経験のある患者様へのインタビューを行うため、インタビューガイドの見直しにおいては、研究協力者である患者様の侵襲や負担がなるべく軽減できるような配慮になっているかを再度確認した。また、看護師の方に対するインタビュー内容については、自殺企図を繰り返したことがあるうつ病をもつ患者様へ各々の看護師なりの思いをもち、看護実践にのぞまれた点が引き出されるインタビューになっているか等を再度見直した。また、インタビュー中だけでなく、その前後における研究協力者の本研究への参加・不参加の保障やシステムについても再検討し、研究計画書に盛り込み、倫理的配慮を十分に行った研究計画書を作成し、本大学の研究倫理委員会に提出した。現在、結果を待っているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成25年度では、「文献検討、面接調査の準備、倫理審査委員会への書類申請、病院での事前研修、面接調査の実施と分析」を行う予定であった。しかし、職場の人員状況に伴い、急遽、実習指導に専念せざるを得ない事情があり、研究実施状況が予定よりやや遅れている。ただし、今年度は9月までは比較的、研究に専念できる状況となっているため、その期間を有効活用していきたいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
倫理審査の結果、面接調査の着手が可能となった際は、倫理的な配慮を行いながら、研究協力候補者の所属する病棟で、面接調査前の事前研修を行う。目的は、信頼関係の構築、病棟環境の把握、研究協力候補者の患者様や看護師が研究への参加が可能かどうかについて把握するためである。必要時、データ収集の質の確保に向けて、エキスパートレビューを行う。その後、病棟師長と最終協議し、許可が得られた研究協力候補者である患者様と看護師に、本研究の目的や意義、面接内容などを説明し、研究参加への承諾が得られたら面接調査に着手する。データ収集後、分析、研究結果のまとめ、文部科学省への提出書類の作成や学会への発表を行っていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度に、職場の人員状況に伴い急遽、実習指導に専念せざるを得ない事情が生じ、研究実施状況が予定よりやや遅れたため。 <平成26年度>4月~5月:面接調査やデータ入力や分析時に物品の購入(パソコン、分析ソフト、電子辞書、録音テープ、電池、イヤホン、USBメモリ、クリアファイル)、学会への参加・出張費として、6月~9月:病院への事前研修費、学会への参加・出張費、研究協力者への謝礼として、10月~3月:論文や報告書作成に必要な物品の購入(インク、用紙、USBメモリ)、学会への参加・出張費として使用する。
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