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2014 Fiscal Year Research-status Report

資源制約下の公共保健サービスに維持・改善のサイクルを実現する技術課題の実証研究

Research Project

Project/Area Number 25870069
Research InstitutionResearch Institute, International Medical Center of Japan

Principal Investigator

村井 真介  独立行政法人国立国際医療研究センター, その他部局等, その他 (00506644)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords国際保健 / サービスマネジメント / 医療の質 / KAIZEN / アクションリサーチ / サービス科学
Outline of Annual Research Achievements

資源制約下の地域行政では、公共保健サービスの提供とそれらの維持・改善のサイクルが十分機能しているとは言えない。このことは限られた資源投入の機会に確実に実績を向上させるための「土台」の確保を困難としている。
本研究の目的は、(1)資源制約下の公共保健サービスの特質(nature)および(2)サービスに維持・改善のサイクルを作り出すための技術課題を明らかにすることである。
平成26年度は、フィリピン共和国にて、地域保健情報システム(FHSIS)が採用する保健サービス指標データの収集とデータベース化を完了した。また、地域保健情報システム(FHSIS)については、パラワン州における報告データの適時性にかかる運用データの収集を1996年第1四半期から2013年第4四半期まで完了した。
今後は、フィリピン共和国にて特にデータの適時性にかかる現状のフィードバックを行い、各市の改善行動にどのような変化がみられるか観察を進めていく計画である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

保健サービスの提供状況を可視化し、これらに対する担当者の反応を観察・記録することで、当該サービスの維持・改善のサイクルを回していくための課題抽出を試みているが、当初フィリピン共和国では、運用データを各市へフィードバックするワークショップを平成26年度に少なくとも1回開催する計画であった。しかしながら、パラワン州行政が同ワークショップを予算化する手続きに時間がかかり平成26年度の実施はかなわなかった。同ワークショップの第1回目は平成27年6月に開催すべく準備を進めている。

Strategy for Future Research Activity

平成27年度6月に、フィリピン共和国パラワン州が所管する保健サービス提供状況データを各市へフィードバックし、データの質(適時性、完備度、正確さ、指標の定義等)を担当者と話し合うワークショップを同州で開催し、データの質をマネジメントする上での現場の課題を抽出する。同様のワークショップを平成27年10月か平成28年1月にもう一度開催する計画である。報告の適時性にかかるデータは平成27年6月に2014年第4四半期までのデータ収集を完了し、以降投稿論文として研究成果の発表を行う計画である。

Causes of Carryover

サービスの維持・改善のサイクルを回してくための課題を抽出すべく、実際の運用データをフィードバックするワークショップを計画していた。この平成26年度にパラワン州保健局と共催予定であったワークショップの開催が、現地州保健局の予算化の手続きの遅れが出たために当初の計画通りに進まなかった。これに伴い、対象者の旅費、会場費、会議議事録作成費の支出、研究者の渡航費、資料作成費の支出が予定よりも下回ることになった。同ワークショップは平成27年6月18日、19日に開催されるよう現在準備が進められている。

Expenditure Plan for Carryover Budget

平成27年度は、上述のワークショップを2回開催する。地域保健情報システム(FHSIS)のデータの適時性については、2014年度のデータをもってデータ収集を完了し、学術論文として成果発表する準備を進める。一方の保健サービス提供データについては、ワークショップでフィードバックできるようにデータのクリーニングを進めていく。

URL: 

Published: 2016-06-01  

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