2016 Fiscal Year Annual Research Report
An interactional analysis of a Hawaiian language radio program
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25870409
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
古川 敏明 大妻女子大学, 文学部, 講師 (90609372)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ハワイ語 / ラジオ / 相互行為 / 談話 / 会話 / メディア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の全体構想は、危機言語の相互行為データを構築し、相互行為のメカニズムを明らかにすることである。具体的には、危機言語の中でも特にハワイ語を事例として、ハワイ語とメディアの関係性に着目し、伝統的な言語使用場面とは異なるラジオ番組カ・レオ・ハワイ(Ka Leo Hawai'i)における相互行為を分析することを目的としていた。最終年度である平成28年度は、前年度から引き続き、音声データの文字起こしを行い、分析データの拡充を図った。また、既存の文字起こし資料の精密化、データの分析、類似例の整理を行った。研究期間全体を通じて実施した研究の成果は、以下の4点である。 (1)番組に関する情報を整理・集約し、出演者の出生地、言語的影響を受けた場所など、番組の全容をまとめた論文を発表した。 (2)ハワイ先住民文化を専門とする研究協力者数名の助力を得て、28回分(約31時間)の音声データを文字化した。1972年から1988年にかけて17年間にわたり放送された全417回の番組の一部ではあるが、メディアにおけるハワイ語使用の研究のさらなる発展のために不可欠の基盤を作ることができた。 (3)番組の元パーソナリティであり、現在、ハワイ大学ヒロ校の研究者との共同プロジェクトとして、文字化したデータの公開を進めている。 (4)ハワイ語を含む多言語な言語実践に関し、会話中の言語選択および切り替え、物語の協働的構築、地理的話題の効果と帰結に着目して相互行為分析を行った。
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Research Products
(2 results)