2013 Fiscal Year Research-status Report
タブレット端末上で動作する,インタプリタ型言語搭載マイコン用開発環境の研究開発
Project/Area Number |
25870418
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
光永 法明 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (30362669)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 技術教育 / タブレット端末 / インタプリタ型言語 |
Research Abstract |
本研究の大きな目的は、ハードウェアの操作を含むプログラム開発、とくにマイコンのプログラム開発におけるハードルを下げ、プログラミングに親しむ層を広げることである。本年度は研究者のこれまでの研究成果を基にArduinoマイコンボード上でインタプリタを動作させ、最新のAndroidタブレット端末からそのマイコンのプログラムをテキストベースで開発できること、マイコンで実行中のプログラムの実行行をタブレット端末にハイライト表示できること、マイコンの入出力ピンの様子をタブレット端末上にグラフとして可視化を実現できることを確認した。 またキーボード操作が不要なビジュアルプログラミング言語(開発環境)であれば、タイピングに不慣れな小中学生でもプログラムが作成でき、ハードウェアキーボードを備えないタブレット端末とも親和性がよい。そこでビジュアルプログラミング言語のあり方について検討するため、Arduino上で動作するオープンソースのグラフィカルプログラミング言語ArduBlockの可能性を中学校技術科での使用を想定して検討する[1]とともに、ArduBlockを基にビジュアルプログラミング言語の開発環境について画面構成について検討した[2]。 [1] 井芹威晴, 光永法明. センサ付きライトの試作を通したビジュアルプログラミング言語ArduBlockの可能性の検討. 日本産業技術教育学会 近畿支部 第30回研究発表会講演論文集, pp.63-64, 2013/12/01. [2] 光永法明. マイコン用ビジュアルプログラミング言語 ArduBlockのメニュー構成等の検討. 日本産業技術教育学会 近畿支部 第30回研究発表会講演論文集, pp.61-62, 2013/12/01.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ハードウェアの操作を含むプログラム開発、とくにマイコンのプログラム開発におけるハードルを下げ、プログラミングに親しむ層を広げるという本研究の目的に対し、1) 平成25年度の実施計画であげたインタプリタ型言語を載せたマイコンのプログラム開発をAndroidタブレット端末上で実現している。タブレット端末上では、シリアルターミナル、エディタ、変数・入力値の数値表示、入出力ピンの状態のグラフ表示と視覚的操作を実現している。また 2) ビジュアルプログラミング言語の中学校技術科での活用可能性の検討をし、3) ビジュアルプログラミング言語の開発環境に関する基礎的な検討をし、成果を国内会議で口頭発表している。
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Strategy for Future Research Activity |
H25年度に実現したAndroid端末上での開発環境については改良を進め一般に公開をして実際の利用を促す。また規模の大きなプログラムの実現できるよう、タブレット端末上でのインタプリタを動作させる。さらにビジュアルプログラミング言語によるマイコン上のプログラミング開発を実現するための基礎的な研究・開発を進めていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初予定していた海外出張(調査)を日程の都合で取りやめた。一方で物品費は当初より膨らんだが、差し引きで次年度使用額が生じた。 本年度は物品費が予定よりもかさんだことから、次年度も物品費(電子部品等消耗品)がかさむと考えられる。次年度使用額はそれに充てる予定である。
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Research Products
(2 results)