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2013 Fiscal Year Research-status Report

口腔癌低酸素微小環境と癌浸潤メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 25870601
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

足立 誠  横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員研究員 (10468192)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywords上皮間葉移行
Research Abstract

固形癌の低酸素領域では周辺組織への浸潤と転移、そして放射線治療や抗癌剤への耐性などの悪性化因子が増加する事が知られている。癌の低酸素領域では低酸素誘導転写因子(hypoxia-inducible factor-1; HIF-1)が多くの癌細胞で活性化される。これまでの実験結果で口腔癌細胞に対して放射線治療を行った際に腫瘍内において低酸素状態が誘導される事を見出した。さらに腫瘍内の低酸素がより誘導される条件下では癌のリンパ節転移が促進されるかどうかをルシフェレースを導入した舌がん細胞株を用いてインビボイメージングシステムを用いて計測した。その結果、急性の低酸素を誘導した条件下では癌の頸部リンパ節転移が促進される事を発見した。本研究では口腔癌におけるEMTに関わる癌微小環境の解析として、まずin vitroにおいて口腔がん細胞OSC-19を用いて、微小環境に存在する細胞群のEMTへの関与とその役割について解析を行った。ヒト舌がん細胞株であるOSC-19細胞をレトロウィルスを用いてGFPでラベルした後で、CD11b+骨髄細胞および血管内皮細胞を共存下に培養し、低酸素および通常酸素分圧で培養し、その際の細胞形態およびEMT関連タンパクの発現度を解析した。さらにこれらの細胞を三次元培養し、癌細胞の浸潤能の変化を観察したが、明らかな違いは見出せなかった。今後さらに条件検討を繰り返した後、再検討を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

今年度の予定として上記に加えて分子メカニズムの解明を目標としているが、現在解析中で間もなく結果が明らかになるものと思われる。

Strategy for Future Research Activity

今後はEMTを起こした口腔癌細胞の薬剤耐性メカニズムの解明を行う予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

研究が順調に進んだ為実験回数が当初計画より少なくてすんだ為。また研究に尽力し学会参加を本年度はおこなわなかったため。
新たに実験を計画している事と実験動物および飼育費用の上昇に当てる予定である。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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