2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Islet transplantation with ductal cell
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25870665
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
三木 厚 自治医科大学, 医学部, 講師 (20570378)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 膵島 / 移植 / 導管細胞 / 糖尿病 |
Outline of Annual Research Achievements |
SCIDマウス糖尿病モデルの腎被膜下また肝内に100膵島と300膵島をそれぞれ移植した。100膵島では、血糖値の正常化はしなかった。300膵島ではマウス腎被膜下移植モデルと肝内移植モデルともに血糖値が正常化したが、約4週間で糖尿病を発症した。300膵島がGlucマウス膵島のマージナル移植モデルと考えられた。血清と尿のルシフェラーゼ(Luc)活性を用いて膵島機能を測定した。血清、尿ともに測定可能であり、尿中Lucは血清に比較し、12.8倍(P=0.012)のLuc活性が高いことが判明し、尿中Lucが膵島量測定に望ましいと考えられた。100膵島移植マウスと300膵島移植マウスともにLucは量的に測定可能であった。血清、尿ともに日内変化を測定したが、日内変動は認めなかった。これは、Lucは非常に安定しており、生体内でインアウトバランスが保たれていると考えられた。今回、開発したGlucマウス膵島移植モデルは、低侵襲で非常に有用である。 膵導管細胞を抗CD133抗体で純化し、1.0x106個の導管細胞を共移植した。共移植群と通常の移植群において、尿中Luc活性は有意な差は認めなかった。導管細胞移植モデルで、今回の新奇Lucシステムを用いても差異は認められなかった。Luc活性は、移植直後に最高値を認め、減少してプラトーとなり、糖尿病悪化に伴い、活性も減少した。移植直後は、塞栓を形成し膵島が破壊され血中にLucが遊離することが考えられた。導管細胞移植モデルでも、同様な現象が認められ、膵島のレスキューは困難であった。 従来から言われている、移植時のストレス対する膵島の脆弱性が示唆された。また、University of Miami, Ricoridi教授とUC Irvine 市井准教授と共同研究でヒト膵島中の抗酸化物質の定量を現在行うとともに、新規抗酸化剤の膵島保護作用の実験を行っている。
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Remarks |
Divergent antioxidant capacity of human islet cell subsets:A potential cause of beta-cell vulnerability in diabetes and islet transplantation A Miki, C Ricordi, T Yamamoto et al. ProsOne 謝辞あり、リバイス中です。
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