2016 Fiscal Year Annual Research Report
An Ethos analysis of Aesop' s Fables, the Grimm Brothers' Fairy Tales and Japanese Folk Tales in moral education textbooks of the Meiji Period
Project/Area Number |
25870826
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
坂本 麻裕子 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 助教 (40648317)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 修身教科書 / 明治 / 童話 / 寓話 / 昔話 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的:何を解明しようとしたのか】本年度、申請者は前年度に引き続き修身教科書に掲載された寓話・童話に関する調査を行ったが、新しい掲載テキストが発見されないことから、資料収集の方法を次のように切り替えた。近年の先行研究で発見された新しい修身教科書・修身読み物を一次資料とし収集した。これらは、まだエートス分析的に内容の考察が行われていない。そのため、どのようなエートスが現れているかを分析することを試みた。 【研究方法:どのような方法で研究を進めたか】具体的には、近年の先行研究で発見された修身教科書・修身読み物を、データベース、大学図書館、東書文庫で検索し、所在を確認の上、テキストを入手した。修身教育イデオロギーのエートスを補強するため、修身教科書や修身教育をめぐる教育学者の言説を再考する作業だけでなく、家庭教育方面の資料にもあたり、エートス分析の補強を行った。現在も引き続き資料収集と分析を行っている。 【研究成果:成果としてどのようなことが明らかになったのか】近年の先行研究によって、特に修身教科書に掲載されたイソップ寓話に関する多くの新しい資料が発掘されている。現在、教科書に掲載された寓話・童話・昔話のテキストと教科書外のテキストを比較することで、両者に現れたエートスの違いを明らかにしているところである。視点としては、学校におけるエートスと在野のテキストにおけるエートスを整理している。特に〈労働〉に焦点を当てる。さらに新しい資料の分析を加える。詳細は、今後、報告書、投稿論文として還元したいと考えている。
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