2014 Fiscal Year Research-status Report
認知言語学に基づいた英語語彙・構文ネットワーク構築のための学習法開発
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25870898
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| Research Institution | Doshisha University |
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Principal Investigator |
長谷部 陽一郎 同志社大学, グローバル・コミュニケーション学部, 准教授 (90353135)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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| Keywords | 認知言語学 / コーパス / 語彙リスト / 英語教育 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、学習者が既に持っている言語知識を活かしながら、根本的な再構築と補強を加え、真に有効なコミュニケーション手段として英語を使いこなせるようになるための学習素材と方法を開発する。
2年目になる2014年度には、前年度に開発したTEDコーパス検索システムに大幅な改良を加えた上で一般公開を開始した。これはTED（http://ted.com）で公開されている約1,900の英語プレゼンテーションのトランスクリプトをデータベース化し、用いられている表現の表層形、基本形、および品詞情報を検索可能にしたシステムであり、ユーザーは様々な表現の実際の映像・音声をピンポイントで再生することができる。
上記の基本機能に加えて、約450万語から成るコーパスから効率的な英語教育・学習に役立つ構文のリストとそのネットワーク関係を取得するため、全データを対象にn-gram検索が可能となる仕組みを実装した。これにより、指定した語句の実例だけでなく、他のどのような語句と共起しやすいかについての情報を得ることができる。
本研究では「言語の母語話者は文法や構文のパターンを実際の言語事象に触れる中で一種のスキーマとして自発的に抽出する」という考え方（＝使用依拠モデル）に基づいた英語学習方法の開発を目指しており、本システムはその中心を成す。
2014年11月にTED Corpus Search Engine（TCSE）という名称でシステムを一般公開した後、その設計、実装、背景となった認知言語学理論に関して、2月22日に筑波大学で行われた「コーパス×学習者ラウンドテーブル」および3月5日から7日にスペイン・ヴァリャドリードで行われた「7th International Conference on Corpus Linguistics」で研究発表を行った。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
大幅なシステム改良に加え、データの拡充と詳細な分析作業を進めた結果、当初は2014年度に完成予定であった学習者用の語彙・構文リストの開発が現在も継続中となっている。また、用例をText-to-Speech技術を用いて音声化するとともに、入力された音声をWeb-Speech-APIを用いてチェックする学習システムについても、未だ完成には達していない。しかし、いずれも前年度から大きく進歩しており、2015年度には完成する見込みである。また、学習素材・方法の有効性を実証的に検証する作業が未だ行われていない。これについては、上記システムの完成後に実施の予定である。
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| Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画に比べると現在の進捗は若干遅れているが、2015年度前半にはシステムと語彙・構文リストが完成する見込みである。また、学習素材・学習方法の検証については2015年度後半を予定している。結果として検証作業にかける時間が当初の予定より短縮されることになるが、すでにシステムの一部を公開しており、利用者のフィードバックが得られていることから、最終的な目標の達成には影響がないものと考えられる。
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Research Products
(4 results)
