2014 Fiscal Year Annual Research Report
切断端部の筋電信号特性と運動・生理学的分析による筋電義手操作基準に関する研究
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25870961
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
大庭 潤平 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 講師 (10406259)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 筋電義手 / 上肢切断 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、筋電電動義手使用者の断端部の筋電信号採取部位決定方法と運動・生理学的分析による筋電義手操作訓練方法の基準化を行うことであった。 方法は、二次元筋電分布で測定する表面筋電図計にて、切断者および健常者データの集積分析および義手操作訓練方法実態調査を実施すること、筋電義手訓練に関する調査を行うこと、筋電義手操作訓練指標の選定のため運動課題、バーチャル課題、作業課題についてSOUTHAMPTON HAND ASSESSMENT PROCEDURE・BOX AND BLOCK TESTを使用した訓練効果判定データの蓄積をを行うことであった。 その結果、最大筋電位採取位置は、尺側手根屈筋では前腕最大周径糸より近位27mm部位、橈側手根伸筋では前腕最大周径糸より遠位54mm部位であった。肘角度、指のフォームと手関節の運動については、尺側手根屈筋では肘角度0度(伸展位)、手指伸展位であり、橈側手根伸筋では、肘角度屈曲120度、手指運動が最も筋電位量が多いことが分析により判明した。筋電義手訓練に関する調査では、訓練を担当するセラピストは筋電極設置個所の選定および筋電制御に関して困難さを感じ課題があることがわかった。筋電義手訓練の成果を判定においては、運動課題やバーチャル課題よりも作業活動を用いた訓練方法が有効であることが示唆された。今後は、筋電義手訓練プロトコールを作製し、その検証を行うことが望まれる。
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