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2015 Fiscal Year Annual Research Report

「知」が埋め込まれた生活空間を創る「教育エージェント」協働モデルの国際比較研究

Research Project

Project/Area Number 25871021
Research InstitutionNitobe Bunka College

Principal Investigator

尾崎 博美  新渡戸文化短期大学, その他部局等, 准教授 (10528590)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywordsアフタースクール / 教育エージェント / 家庭-学校-地域の協働 / 創造性
Outline of Annual Research Achievements

2015年度は本科研の最終年度であり、フィールド調査の実施及び結果分析を行うとともに、科研全体のまとめを行った。8月には新潟県越後妻有地区においては、3年に1度開催されると「大地の里芸術祭 トリエンナーレ」を訪問し、主として芸術活動を通した「教育エージェント」の活動について分析を行った。また、同8月には北海道函館市でのフィールド調査を行い、大学と市との協働における「学び」の実践形態とその意義とのを分析を行った。11月には山梨学院大学付属小学校での調査を実施することを通して、生活空間に埋め込まれた教育的意図を活かした「教育エージェント」モデルの構築を精緻化した。
本年度までの調査分析結果を踏まえ、2015年度は日本保育学会での発表及び、新渡戸文化短期大学学術雑誌での論文発表を行った。その結果として、以下の3点を明らかにした。第一に、「学校知」と「生活知(実践知)」との分離の問題を解決するためには、概念上の再構築を踏まえた上で、それを具体化する「教育エージェント」同士の協働による教育実践が不可欠である。第二に、当該の「教育エージェント」の協働は、家庭-学校-地域のフィールドの移動にとどまるものではなく、子どもたちが思考や行動を行う領域としての「生活空間」そのものの組み直しとして意義を持つ。第三に、家庭-学校-地域における「教育エージェント」の協働が生み出し得る「生活空間」においては、子どもたちが獲得する「知」として創造性や発展性が包含されることを想定できる。
上記の点から、学校-家庭-地域の連環は単なる個別のフィールドの付け足しではなく、ひとつの「生活空間」として機能することが求められることを提示した。

  • Research Products

    (4 results)

All 2016 2015

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 双方向的な視点の共有に基づくアクティブ・ラーニングの試み ―教職科目における学習支援アプリの試用を通して―2016

    • Author(s)
      尾崎博美
    • Journal Title

      新渡戸文化学術雑誌

      Volume: 10 Pages: 印刷中

  • [Journal Article] デモクラシーとしての教育/教育としてのデモクラシー ―「公衆性」を「知の一様式」と捉えることの意義―2015

    • Author(s)
      尾崎博美
    • Journal Title

      近代教育フォーラム

      Volume: 24 Pages: 42-49

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 保育者養成校の学生における「保育者の専門性」獲得の構成要素2015

    • Author(s)
      汐見和恵、永房典之、尾崎博美他
    • Organizer
      日本保育学会
    • Place of Presentation
      椙山女学園大学
    • Year and Date
      2015-05-10 – 2015-05-10
  • [Book] ワークで学ぶ道徳教育2016

    • Author(s)
      井藤元編著、尾崎博美他著
    • Total Pages
      288
    • Publisher
      ナカニシヤ出版

URL: 

Published: 2017-01-06  

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