2017 Fiscal Year Research-status Report
近世庭園の様式と地域性に関する基礎的研究-重森編年への検証として
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25871246
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Research Institution | Nara National Research Institute for Cultural Properties |
Principal Investigator |
高橋 知奈津 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 文化遺産部, 研究員 (00516601)
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Project Period (FY) |
2014-02-01 – 2019-03-31
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Keywords | 近世庭園 / 様式編年 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、桃山時代から江戸時代の寺院や邸宅の庭園を対象に現地調査をおこない、網羅的な調査を基にする編年研究として唯一であった重森三玲による様式編年を検証することを目的とする。本年度は、年度初頭に研究中断から再開し、特に三重県、鳥取県の庭園について、現地調査前の資料収集およびデータ整理をおこなった。また、編年を検証する上で、重要な資料となる『築山庭造伝』前編・後編を入手してデジタル化をおこない、既刊行の翻刻本との照らし合わせをおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
育児により遠方への調査旅行の実施が難しくなったこと、日常業務との両立を図る中で本研究に対するエフォートが極端に減少してしまったことが理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
日常業務においても関わりのある、三重県および鳥取県を中心に、現地調査をおこない、その具体的な特徴および年代観について論文としてまとめる。
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Causes of Carryover |
育児と研究活動との両立において、遠方への調査旅行をおこなうのは難しくなったため。今後は、三重県、鳥取県を中心に現地調査をおこなうこと、成果の公表手段として冊子体の資料集を作成費や、学会投稿料にあてる。
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