2013 Fiscal Year Annual Research Report
“思春期の子どもの居場所”運営にかかわる、地域人材の育成プログラム構築の試み
Project/Area Number |
25882008
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
山田 響子 千葉大学, 教育学部, 特任助教 (30710321)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2014-03-31
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Keywords | 人材育成 / 思春期 / 地域 / 子ども学 / 子ども環境学 / 自己肯定感 |
Research Abstract |
地域で取り組む思春期の子どもの健全育成(特に、思春期の子どもが利用できる地域の居場所づくり)を最終目的とし、本年度は、1)千葉県市川市で小学5年生~中学3年生の子どもを対象としたアンケート調査、2)フィンランドとアメリカの計4都市の先行実践フィールド調査、3)アンケートによる、自己肯定感と時間感覚の相関調査、の三点を主に行った。まずは、子どもの居場所感、及び地域の施設や身近な大人に関するニーズを明らかにするための質問票を開発し、市川市内の小中学生2,374名より回答を得た。海外の先行実践を含むフィールド調査では、地域の居場所づくり等の先行実践の視察やスタッフ・教員へのインタビューを行ったほか、人材育成に関する資料を入手した。最後に、ランダム選択の約2,000名を対象に、平石の自己肯定意識尺度(1990)とジンバルドの時間感覚尺度を用いて相関を調査した。 その結果、市川市のアンケート調査からは、安心感を得られる地域の居場所に対するニーズ、居場所でやりたいこと、居場所にいてほしい人物像(年齢や性格等)、の三点が明らかになった。先行実践のフィールド調査からは、座学と実学のバランス、スキルのみならずマインドの育成を重視している点など、人材育成プログラムの要素を抽出した。また、自己肯定感の育成には、未来志向、現在快楽性、過去肯定の3つの時間感覚が関係していることが明らかになった。 それらの結果と専門家との意見交換を経て、今年度の成果物として、思春期の子どもの健全育成を目的とした地域人材育成プログラムの格子となるスキルセット・マインドセット一覧を作成した。現在は、実際に地域における子どもの居場所づくりを進めている非営利組織(市川てらこや、NPO法人The School ECHO Project)の協力を得て、プログラムの試行と改善を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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