2016 Fiscal Year Annual Research Report
A Methodological Study on Citizen Participation in Educational Policy Formation
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25885066
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
米岡 裕美 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (30599395)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2017-03-31
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Keywords | 学校と地域の協働 / 市民参加 / 教育政策形成 / ファシリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年度は主に3つの取り組みを行った。第1に、2015年度末から2016年度にかけて、長期間継続している学校と地域の協働の取り組みとして、滋賀県草津市の地域協働学校及び福岡県春日市の学校運営協議会の事例調査を行った。この2つの事例は、10年近く継続しており、学校の教育活動やそれにかかわる意思決定などに地域や保護者などが関わり、責任を担っている。 第2に、これらの事例を、「意思決定への参加」及び「学校支援への参加」という2つの軸から、時間的なプロセス及び推進力及び抑止力という観点から分析を行った。その結果、教育政策形成に市民が主体性や実効性を持って参加するためには、①形式的・実体的な推進力(事業化・制度化、事業実施等)とそれ以外の推進力(熱意、議論、地域基盤の形成等)が必要であること、②定着・安定状態というのは抑止力と推進力の均衡状態であり、常に推進の努力やそのための支援が必要であるということが明らかとなった。この分析結果を、日本教育行政学会において報告した。 第3に、これらの研究成果をいかに現場に発信するかを、日本ファシリテーション協会の有志との勉強会で検討し、学校運営協議会に関するリーフレット作成を行った。教育政策形成への市民参加のうち、学校運営協議会に限定したのは、発信する対象及び目的を焦点化し、実効性を高めることを意図したためである。対象となる方たちに手に取ってもらうこと、そして地域との協働をやってみようという気持ちになってもらうことを目指し、春日市の調査をベースに、どのように考え、実施していくのかについてのポイントを記載した。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)