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2014 Fiscal Year Annual Research Report

制御性T細胞におけるcAMPの機能解析

Research Project

Project/Area Number 25893115
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

三上 統久  大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任研究員(常勤) (20710388)

Project Period (FY) 2013-08-30 – 2015-03-31
Keywords免疫学 / 制御性T細胞 / cAMP
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は①制御性T細胞におけるcAMPの役割、②制御性T細胞によって他の免疫細胞にcAMPが導入される機序、③他の免疫細胞におけるcAMPの役割について明らかにすることである。平成26年度の研究により、①についてcAMPが制御性T細胞の機能的分子の中でも特にHeliosの発現を安定化させていることが示唆された。本来Heliosは胸腺由来の制御性T細胞に特異的な分子であり、IL-2などのサイトカイン産生を抑制していると考えられる。しかし制御性T細胞をPKA阻害剤存在下で培養するとHeliosの発現を失う集団が現れ、それらの細胞がIL-2を産生してくることが明らかとなった。また、興味深いことにIn vitroで誘導した制御性T細胞においてもcAMPアナログの添加によってHeliosが誘導された。これらの知見は機能的制御性T細胞の作製に向けて重要な情報となる。②については制御性T細胞による他の細胞へのcAMP誘導が直接的な細胞接触を必要とすることを明らかとした。③についてcAMPシグナルの増強は樹状細胞からの炎症性サイトカイン産生抑制、T細胞からのIL-2産生抑制をもたらすことが明らかとなった。一方でcAMPシグナルはT細胞からのIL-4やIL-17産生は促進的に働くことも明らかとなっており、制御性T細胞によるcAMPシグナル増強がサイトカイン環境や刺激の強度に依存してTh2型炎症を促進してしまう可能性も示された。これらの結果は次年度以降に論文としてまとめ公表する予定である。

Research Progress Status

26年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

26年度が最終年度であるため、記入しない。

URL: 

Published: 2016-06-01  

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