2013 Fiscal Year Annual Research Report
小児がんの青年が親と医療者とともに行う意思決定への看護実践ガイドラインの開発
Project/Area Number |
25893211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
有田 直子 高知県立大学, 看護学部, 助教 (70294238)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 看護実践ガイドライン / 小児がんの青年 / ともに行う意思決定 |
Research Abstract |
研究実施の具体的内容:1)小児がんの青年が親と医療者とともに行う意思決定への看護実践ガイドラインの枠組みを作成するため、先行研究より専門看護師が捉えた親子のShared Decision Making(SDM)、親子が行う意思決定への支援を分析、整理した。ガイドラインの枠組みとして、「親子の決定にかかわる際の看護師の姿勢」「親子の決定にかかわる際の親子と看護師の距離・看護師の立ち位置」「親子の決定にかかわる際の親子間の関係の看護師の調整」「親子が辿る決定のプロセスへの看護師の協働・連携」「青年が親と医療者とともに行う決定における三者間の折り合い」が暫定的に抽出された。2)ガイドラインに含める項目を明らかにするため、専門看護師にインタビューを行うため、暫定的に作成したガイドラインの枠組みからインタビューガイドを作成した。3)所属する大学の倫理審査委員会に提出し、承認を得た。大学の倫理審査承認が得られたので、専門看護師や大学院修了者が勤務している施設の承諾後、専門看護師、修了者に研究依頼を行う予定である。 研究の意義・重要性:先行研究より、小児がんの青年が親と医療者とともに行う意思決定への看護実践ガイドラインの枠組みが暫定的であるが抽出されたことは、ガイドライン作成の実現につながるものとなる。今後は分析を継続してガイドラインの枠組みの洗練化を行うとともに、作成したインタビューガイドを用いて、専門看護師へのインタビューを行い、ガイドラインに含まれる項目を明らかにしていく。作成した「小児がんの青年が親と医療者とともに行う意思決定への看護実践ガイドライン」は、活用可能性の評価を行い、完成させる。完成後は、看護師にロールプレイング法を用いてガイドラインを活用してもらい洗練化を行うことで、実践に則したものとなると考えており、活用可能性が高いものにすることを目指している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した研究計画では、ガイドラインに含まれる項目を決定するための専門看護師へのインタビューは、平成26年5月までに行う予定であった。大学の倫理審査の承認が得られたのが平成26年3月であり、承認後の施設への依頼をこれから開始するため、おおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
①計画している大学院生や専門看護師コース修了生の協力人数に満たない場合、ロールプレイングを行う人数と回数を減らして分析時間を豊富にし、事例検討を加えるようにする。 ②研究協力者の募集に時間がかかり、インタビューや意見を聞く期間が短くなった場合、インタビュー回数を少なくし、調査期間で得られたデータを十分に分析できる方法をとる。 ③ガイドラインの作成を経験したことがある小児看護を専門とする教員に、本研究の要旨を伝え、ガイドライン作成においての工夫点などの助言や教授してもらう。
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