2016 Fiscal Year Annual Research Report
Passive urban cool island experiment using fractal sunshade
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26241029
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
酒井 敏 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (30144299)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成田 健一 日本工業大学, 工学部, 教授 (20189210)
三坂 育正 日本工業大学, 工学部, 教授 (30416622)
本條 毅 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 教授 (60173655)
菅原 広史 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工, 応用科学群, 准教授 (60531788)
清田 誠良 広島工業大学, 工学部, 教授 (70169960)
仲吉 信人 東京理科大学, 理工学部土木工学科, 講師 (90706475)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 環境技術 / ヒートアイランド / クールアイランド / フラクタル日除け |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、フラクタル日除けにより都市の中にクールアイランドが創れることを示すことである。この方法は、緑化などのように植物に頼らず、また、電気や水などの資源も使わず、都市が熱慣性の大きなコンクリートやアスファルトに覆われているという都市そのものの特性を生かして環境改善を行うものである。実験サイトは日本工業大学の都市模型(COSMO)で、全体の大きさは100m×50mである。その中に、1.5m角のコンクリート製の立方体が512個3m間隔で並んでいる。この都市の模型の上に、20m×20mの大きさのフラクタル日除けを設置し、その下の熱環境を改善することを目指した。100m×50mの施設を半分に分け、一つの50m×50mの区画の中心にフラクタル日除けを置き、もう一方の区画は対照区とした。 その結果、夏の晴れた日中には、対照区に比べて、フラクタル日除け下は気温が最大3℃低下した。これは、空気の流動性が高く、非常に混合しやすい条件下で、20m×20mというそれほど大きな日除けではないということを考慮すると、極めて大きな効果であると言える。この温度差は明け方には、ほぼなくなるが、一日を通して対照区に比べてフラクタル日除け下は気温が低い。また、実験施設横の草地でとの比較でも、日中にはフラクタル日除け下のほうが草地よりも気温が低く、また夜間はその逆になることもわかった。これは、日除け下のコンクリートの熱慣性が大きいため、一日の気温の日較差を小さくする効果が表れたものである。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)