2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26242051
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小玉 哲也 東北大学, 医工学研究科, 教授 (40271986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮澤 正顯 近畿大学, 医学部, 教授 (60167757)
高瀬 圭 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60361094)
森 士朗 東北大学, 大学病院, 講師 (80230069)
青木 孝文 東北大学, 情報科学研究科, 教授 (80241529)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | がん / リンパ / 転移 / ナノ・マイクロバブル / 薬剤送達法 |
Outline of Annual Research Achievements |
【本研究の目的】本研究では, ヒトのリンパ節の大きさ(短径10 mm)までリンパ節が自然に腫脹するリンパ節腫脹マウスを使用して, 微小転移期にある短径10 mm以下の転移リンパ節を対象に, 超音波/CT高感度診断システムとナノ・マイクロバブルと超音波を用いたリンパ行性薬剤送達法を開発し, 超早期リンパ節転移診断・治療システムに展開することを目的としている. 【研究実績】(1) 造影超音波像で得られた時間空間像から高精度な血管像な抽出可能な数値コードを開発し, マクロCT像の血管分布を定性的に一致することを明らかにした.(2) ナノ・マイクロバブルと超音波を用いたリンパ行性薬剤送達法により, 転移リンパ節への薬剤導入を実施した. 転移リンパ節内の薬剤分布および抗腫瘍効果を定量化した. 本手法は全身化学療法よりも効果的な抗腫瘍効果が得られることが確認された. (3) CT高感度診断システムを用いて, 転移リンパ節内での経時的な血管分布, 血管密度, 血管の総延長, 血管分岐数などを定量化した. 【意義・重要性】(1) 開発した数値コードを使用して得られた転移リンパ節の血管像がマイクロCT像で得られた血管像と定性的に一致したことで, 臨床応用への可能性が示唆された.(2)リンパ行性薬剤投与法が全身投与に比べ抗腫瘍効果が期待できることから, 臨床応用への可能性が示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の実験計画内容にしたがい,実験を遂行し,問題を解決しながら上記成果を得た. 得られた成果は英文雑誌,国内・国際会議, ホームページにおいて公表し,成果開示に努めている.
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Strategy for Future Research Activity |
超音波/CT高感度診断システムを使用した転移リンパ節の早期診断法ならびにリンパ行性薬剤送達法による抗腫瘍効果を評価し, 臨床応用を展開する.
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Research Products
(35 results)