2017 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative archaeology on early nomadic states
Project/Area Number |
26244048
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Research Institution | Sapporo Gakuin University |
Principal Investigator |
臼杵 勲 札幌学院大学, 人文学部, 教授 (80211770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高瀬 克範 北海道大学, 文学研究科, 准教授 (00347254)
木山 克彦 東海大学, 公私立大学の部局等, 講師 (20507248)
坂本 稔 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (60270401)
石田 肇 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70145225)
小畑 弘己 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (80274679)
笹田 朋孝 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (90508764)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 遊牧国家 / 考古学 / 生産 / 地域間交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年は、匈奴の窯業の実態を明らかにすることを目的に、ホスティン・ボラク遺跡群KBS3地点において、前年に確認した窯址と推定される楕円形遺構の発掘を実施した。まず遺構の全体を検出するために、東西5m、南北10mの調査区を設定し、全体の輪郭を確認後に埋土を順に掘り下げた。その結果、この遺構は最初は窯として使用されたが、その後北側に新たに窯が築造された際に、この遺構のくぼみが利用され新窯の開口部が拡張され、窯の焚き口南側に連結する作業場(燃料の置き場、焼成部の失敗品や燃焼部の木炭・灰の廃棄場所)として、継続して利用されたと推定された。これにより、窯の構造と操業について多くの情報を得ることができた。出土品の瓦・レンガについても検討を進め、複数の文様笵型の存在を確認した。年代測定、焼成温度測定のサンプルを採取し、分析データを得た。 また、KBS3地点周辺の遺構の分布・存在を明らかにすることを目的に、磁気探査を実施した。その結果、窯の周囲に3か所ほどの磁気異常が確認された。特に発掘区北側の異常が大きく、別の窯の存在は大きくなった。また、北側約400mの地点では、磁気異常の集中地点が有り、試掘の結果住居址の存在の可能性が高まった。物理探査の遺構確認の効果の検証も行い、今後の本格的導入に関して検討を進めた。 周辺土城の踏査とドローンを用いた空撮と測量、さらに瓦片等の表面採集を行った。これらの資料と、窯址出土資料との比較検討を進めた。 この他に、同遺跡群の踏査も進め、匈奴時代遺構の確認を進めた。 本年度までの研究成果について、ロシアブリヤート共和国での国際会議、韓国嶺南大学校他との共同開催によるシンポジウムで発表し、ロシア・韓国・ドイツ等の研究者らとの意見交換を進めた。また、1月に、研究参加者らによる打ち合わせを実施し、次年度及び今後の計画について、検討確認した。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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