2016 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア〈日常学としての民俗学〉の構築に向けて:日中韓と独との研究協業網の形成
Project/Area Number |
26244052
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岩本 通弥 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60192506)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 明子 国立民族学博物館, 民族文化研究部, 教授 (00202359)
島村 恭則 関西学院大学, 社会学部, 教授 (10311135)
篠原 聡子 日本女子大学, 家政学部, 教授 (20307987)
安藤 耕己 山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (30375448)
山 泰幸 関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (30388722)
外村 大 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (40277801)
松田 睦彦 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (40554415)
桑山 敬已 北海道大学, 文学研究科, 教授 (50288057)
小島 孝夫 成城大学, 文芸学部, 教授 (60286903)
田村 和彦 福岡大学, 人文学部, 教授 (60412566)
大月 敏雄 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (80282953)
門田 岳久 立教大学, 観光学部, 准教授 (90633529)
周 星 愛知大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (00329591)
加賀谷 真梨 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (50432042)
及川 祥平 川村学園女子大学, 文学部, 講師 (30780308)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 日常 / 文化実践 / 生活改善 / 生活世界 / 生活変化 / モダニティ / 生活革命 / 社会-文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
①国際学術協働 今年度は中国で第2回目の「日常と文化」国際シンポジウム「現代社会の日常を問う:メディアと日常」(2016年9月4日・5日)を北京大学と共同開催したことが最大の行事であった。日本から5名、韓国から3名派遣し、2日目は公開のシンポジウムとしたが、聴衆は300名以上参集し、中国において民俗学の日常研究の可能性を問いかけた。これをはじめ、日本民俗学会とドイツ民俗学会共催でミュンヘン大学で開催された国際シンポジウム「現代社会と民俗学」(2016年10月28日・29日)に研究分担者および連携研究者・研究協力者を5名参加させたほか、理論民俗学研究会との共催で、「台湾民俗学の現状と可能性」(2017年2月18日)を関西学院大学で開催し、黄麗雲氏(台湾・新生医護管理専門学校助理教授)と林茂賢氏(台湾・国立台中教育大学台湾語文学系副教授)を招聘するなど、国際研究協働を多角的に展開できた。日中韓の民俗学のプラットホーム造りという第一の目標はクリアできつつあると考える。 ②生活変化/改善研究会 分科会的な生活変化/改善研究会では、今年度も引き続き、関東周辺の生活改善記録をデータ入力するほか、共同研究会を3回開催し、また立川市砂川での共同調査も行った。共同研究会ではラオス・カンボジアで生活改善運動を展開する開発人類学系の発表もなされ、大きな知的刺激を受けた。来年度はこの研究会の活動成果の公開を中心としたシンポジウムを予定する。 ③『日常と文化』 中国での国際シンポジウムの内容は、中国側で用意してくれたプロシーディングスを基に、原稿化し、また日中韓の3カ国語に翻訳した。大部になるため日韓から参加した発表者およびコメンテータの論考を『日常と文化』第3号に掲載し、2017年3月にこれを刊行した。中国側発表者の論考は、次年度7月下旬刊行予定の『日常と文化』第4号に掲載する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
特に、大きな変更はなく、配分の範囲で、予定通りに進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
特になし。
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Research Products
(54 results)