2014 Fiscal Year Annual Research Report
The Rise of China and India and its Impacts on Neighboring Asia: Dialectical Dynamics of Domestic Politics and International Relations
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26245023
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
竹中 千春 立教大学, 法学部, 教授 (40126115)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高原 明生 東京大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (80240993)
倉田 徹 立教大学, 法学部, 准教授 (00507361)
劉 傑 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (80288018)
李 鍾元 早稲田大学, アジア太平洋研究科, 教授 (20210809)
磯崎 典世 学習院大学, 法学部, 教授 (30272470)
孫 斉庸 立教大学, 法学部, 准教授 (50727211)
伊藤 剛 明治大学, 政治経済学部, 専任教授 (10308059)
中溝 和弥 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (90596793)
木村 真希子 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (90468835)
長 有紀枝 立教大学, 21世紀社会デザイン研究科, 教授 (10552432)
清水 展 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (70126085)
田村 慶子 北九州市立大学, 社会システム研究科, 教授 (90197575)
金子 芳樹 獨協大学, 外国語学部, 教授 (40233895)
藤原 帰一 東京大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (90173484)
根本 敬 上智大学, 外国語学部, 教授 (90228289)
勝間 靖 早稲田大学, アジア太平洋研究科, 教授 (80434356)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 政治学 / アジア国際政治 / 新興大国 / 内政変動 / 外交変容 |
Outline of Annual Research Achievements |
「中国・インド大国化とアジア-内政変動と外交変容の交錯」に着目したアジア政治とアジア国際政治の分析をめざす。大国化する中国とインドと2国に隣接する中小のアジア諸国が、新しい状況の中でどのような変動を経験しているか、それがアジアの国際政治にいかなる変化をもたらすのかを、考察しようとしている。副題にあげた「内政変動と外交変容の交錯」という切り口から、(1) 中国とインドの内政変動と外交変容の比較分析、(2) 中国・インド大国化の及ぼす周辺諸国への影響とアジア国際政治の変動、(3) 中国・インド大国化とアジアの「国内政治―地域政治―国際政治」に、分析の焦点を置く。
初年度は、【研究チーム1】中国の大国化と東アジア国際政治、【研究チーム2】インドの大国化と南アジア国際政治、【研究チーム3】中国とインドの周辺諸国とアジア国際政治を担当し、①安全保障と領土・領海、②ナショナリズムと地域史、③市民的な協力、④ジェンダーを共通イシューとして事例分析し、【統括チーム】が全体を取りまとめるという基礎的な研究体制づくりを行なった。
研究成果を共有し公開する企画は以下の通り実施した。第1回研究会(研究チーム2、2014年6月15日)「2014年インド総選挙の多角的分析」、第2回研究会(研究チーム3、2014年7月20日)「ミャンマーとスリランカ:ベンガル湾からインド洋への政治空間」、第3回研究会(研究チーム1、2014年8月4日)「現代無縁所としての香港社会」、第4回研究会(研究チーム1・2合同、2014年9月7日)「日印関係―-強まる政治的絆と戦略的パートナーシップの展開」、国際シンポジウム(統括チーム、2015年1月24日)「中国とどう向き合うか?-台頭する中国・パワーシフトと近隣アジアの政治変動-」。第3回および第4回の研究会と全体集会には海外からの研究者も招聘した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
平成26年度については、当初の計画にあげた項目については十分な事業の達成を図ったと考えるが、それに加えて、以下のような観点からより積極的な自己評価を加えた。
(1)共同研究の展開については、全体会議において情報・成果共有を積極的に実施し、各チームの研究会を開催しながら、チーム内およびチーム間のダイナミックな連携関係を形成した。また、立教大学アジア地域研究所主催のプロジェクト「21世紀海域学の創成」や海外での研究プロジェクトとも有機的な協力関係を築き、研究交流を促進するためのネットワーク構築を精力的に進めてきた。 (2)研究課題について、各分担者の責任で各国や各地域についての現地調査・資料収集・資料分析を順調に進めてきたが、それと同時に「広域アジア研究」と「グローバル研究」の視点に立って、それぞれの固有な変化について共時的な比較分析を行なうことをめざした。そのための工夫として、2015年3月には主立ったメンバーが8名参加し、中国とインドに隣接しながら変動の渦中にあるミャンマーへのフィールド調査を行なった。この度の共同研究を土台に、今後、個々の事例研究の関連性を見出しながら、総括的な議論を導き出す手がかりとし、さらに次年度の段階のフィールド調査の構想が可能となった。 (3)本共同研究を基礎にしてアジア研究および国際政治学・国際関係論の領域に新しい議論を発信していくために、さまざまな工夫を行なっている。とくに立教大学を拠点に、本研究計画についてのHPを構築している最中であり、海外での現地調査、収集した文献の紹介、研究会の内容、国際会議の内容などを、共同研究メンバー間だけでなくより広く発信・共有するよう務めている。また、一般財団法人アジア政経学会を中心に、研究大会でのセッションや学会誌での発表を行なっている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、引き続き各研究者が現地調査な資料調査を中心とした研究分析の推進に力を注ぎつつ、研究チーム全体として研究体制や研究者間の協力を密にはかり、研究成果の取りまとめとその成果公開に一層努力する。とくに、以下の3点の実現をめざす。 (1)本研究で発展させる内容として申請書に明記した、以下の3つのポイントを踏まえて、個別研究を総括し、理論的な枠組みと方法論的な概念を取りまとめる。第1に「中国とインドの内政変動と外交変容の比較分析」、第2に「中国・インド大国化の及ぼす周辺諸国への影響とアジア国際政治の変動」、具体的イシューとしては①安全保障と領土・領海、②ナショナリズムと地域史、③市民的な協力、④ジェンダー、第3に「中国・インド大国化とアジアの〈「国内政治―地域政治―国際政治〉の分析」である。 (2)最終年度における研究成果のとりまとめを想定しながら、チーム全体としての刊行物および論文出版について構想を練り、準備を進める。(1)で述べたように、「中国・インド大国化とアジア-内政変動と外交変容の交錯」というテーマの下での論理的骨格を形づくり、共同で特集を組む作業を検討していく。 (3) 日本を拠点としたアジア研究の国際的な発信力の強化に取り組み、海外の研究協力者とともに国内外で国際会議を行い、国際的な知的交流を実現する。2015年度には、6月シンガポール国立大学での「21世紀海域学の創成」シンポジウムへの参加、7月オーストラリア・アデレード市での国際アジア研究者会議(ICAS9)へのセッションとしての参加、12月立教大学での国際シンポジウムの開催と3つの国際会議への参加・主催を予定している。
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Research Products
(95 results)
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[Presentation] Challenges in global health governance2015
Author(s)
Yasushi Katsuma
Organizer
Prince Mahidol Award Conference 2015 (Side Event) Promoting more sustainable and equitable universal health coverage (UHC)
Place of Presentation
Bangkok Convention Center, Thailand
Year and Date
2015-01-28
Invited
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