2017 Fiscal Year Annual Research Report
将来の「下層」か「グローバル人材」か-外国人児童生徒の進路保障実現を目指して
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26245056
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
田巻 松雄 宇都宮大学, 国際学部, 教授 (40179883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
スエヨシ アナ 宇都宮大学, 国際学部, 准教授 (10431694)
小池 亜子 (田中亜子) 国士舘大学, 政経学部, 准教授 (10439276)
稲葉 奈々子 上智大学, 総合グローバル学部, 教授 (40302335)
清水 奈名子 宇都宮大学, 国際学部, 准教授 (40466678)
高畑 幸 静岡県立大学, 国際関係学部, 准教授 (50382007)
立花 有希 宇都宮大学, 国際学部, 講師 (60736198)
Ballescas Maria 東洋大学, 国際地域学部, 教授 (70554905)
横溝 環 茨城大学, 人文社会科学部, 准教授 (20733752)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 外国人児童生徒 / 下層 / グローバル人材 / 進路保障 / 夜間中学 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、栃木県における7回目の外国人生徒進路状況調査、外国人生徒の就学歴とキャリア形成に関する調査(今年度は中国人生徒が主対象)、進路保障の地域間比較、外国人生徒の学ぶ場、水産加工業と外国人労働者、等の諸テーマについて調査研究を進めた。外国人生徒の学ぶ場については、高等学校定時制と通信制および夜間中学に新たな関心を向けてフィールドワークを実施した。 定時制通信制課程への関心は、特に定時制が日本語指導を必要とする高校生の学びの場として大きな役割を果たしていることによる。日本語指導を必要とする定時制在籍者は平成22年度に全日制在籍者を上回り、今日に至っている。現在、全国に31校ある夜間中学では約2000人の生徒が学んでいるが、そのうちの約8割が外国にルーツのある人々である。今年度は、定時制通信制課程については、神奈川県や群馬県でフィールドワークをした。夜間中学については、尼崎と東大阪市にある2つの夜間中学でフィールドワークを実施した。 これらの研究成果は、11月末に開催したシンポジウム「岐路に立つ日本と世界ー外国にルーツを持つ人々の現状を『学歴』、『労働』、『キャリア』という枠組みから見つめる」で発信した。 また、年度末には、成果報告書をまとめた。シンポジウムの内容のほかに、「外国人生徒の学ぶ場ー定時制通信制課程、夜間中学、多文化共生センター東京」、「外国人集住地域真岡市のペルー人」、「夜間中学生の語り」を掲載した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
代表者、分担者、協力者がそれぞれ調査研究を進めながら、全体研究会、シンポジウムなどで全体の進捗状況を確認することを実施し、全体の役割体制を確認しながら、当初の計画が遂行できるように慎重に進めてきた。 外国人児童生徒の就学歴とキャリア形成を主要な母語・国籍別(ブラジル・ペルー・中国・フィリピン)に検討することを試みてきたが、ブラジル人に関する研究がやや遅れている。進路保障の地域間比較に関する研究は、関係者とのつながりが広がりかつ強化されてきたこともあり、順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は本研究の最終年度となるため、本研究プロジェクトの成果報告書を11月末までに刊行し、そのうえで、シンポジウムを開催して、本研究成果を発信するとともに検証する。報告書刊行のための全体会開催などのスケジュールはすでに確定している。英語あるいは日本語と英語以外の言語での研究成果の発信も検討する予定である。
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Research Products
(2 results)