2017 Fiscal Year Annual Research Report
Research for high quality liberal arts education to develop competency in global society
Project/Area Number |
26245074
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
羽田 貴史 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (90125790)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 敏彦 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (00229048)
丸山 和昭 名古屋大学, 高等教育研究センター, 准教授 (20582886)
今野 文子 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 講師 (20612013) [Withdrawn]
足立 佳菜 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 助手 (20723539)
吉田 香奈 広島大学, 教育本部, 准教授 (30325203)
石井 光夫 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (30375175)
杉本 和弘 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (30397921)
芳賀 満 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (40218384)
関内 隆 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 特任教授 (50125473)
猪股 歳之 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (60436178)
串本 剛 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (60457835)
鈴木 学 福島大学, 総合教育研究センター, 特任准教授 (70723542)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 教養教育 / 国際比較 / コンピテンシー / 学習成果 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は歴史学,数学,体育学,教育学,教育社会学,高等教育論,比較教育の研究者19名によって進められ,理論的研究とともに,国内外の大学調査および文献研究, 国内外の研究者の招聘によって進め,最終成果を『グローバル社会における高度教養教育を求めて』(東北大学出版会,2018年3月,373ページ)として出版した。その内容は5部構成21本の論文からなり、第1部で,教養教育を取り巻く国内外の動態を明らかにし,教養の中核として従来捉えられてきた人文学ではなく,科学・数学・工学教育が浮上していることを解明した。第2部で,教養教育を専門分野に即し,またその基盤となる専門分野の動態を明らかにした。キャリア教育は概念自体が未確立であるが,生き方に関わる点で,今後,教養教育の大きな柱になることが示唆された。第3部で,日本に大きな影響を与えて来たアメリカはもちろん,大学教育が主に専門教育として構成されるイギリス・オーストラリアの事例や中国のケースを検討し、大学教育における広領域化が進展していることを明らかにした。第4部で,正課教育の枠組みだけで教養教育をとらえるのではなく,知識の身体化のプロセスで自らの教養を問う活動の意義を検討し,イギリスのチューター制度や戦前日本の旧制高校の全寮制は,定型化された教授=学習活動を超えた教育力を持っており,教育活動すべてを授業に還元するのではない視点を提供する意義があることを示した。第5部で,学習成果に関する検討を行った。学習成果測定は,近時の高等教育の大きなイシューであるが,教養教育の成果が測定になじむものかどうか,基本的な問題がある。前期課程に位置づく教育は,卒業時には他の教育活動の効果と区分が難しく,専門教育の基礎教育として設定される場合には,従属的な意味しか持たない。今後も引き継ぐ課題である。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)