2016 Fiscal Year Annual Research Report
Basic studies on anti-inflammatory lipid mediators
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26252018
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
内田 浩二 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (40203533)
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Project Period (FY) |
2014-06-27 – 2017-03-31
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Keywords | 脂質メディエーター / プロスタグランジン / 抗炎症 / タンパク質修飾 / 神経細胞分化 |
Outline of Annual Research Achievements |
主要な脂質メディエーターのひとつであるプロスタグランジンD2 (PGD2) は、さらなる代謝を受けて、J2型PG類へと変換することが知られている。本年度は、PGD2代謝産物の詳細な解析を行った。逆相カラムとキラルカラムを直列に接続することにより、類縁体の分離も可能となり、血清アルブミン依存的に産生される主要な代謝物としてΔ12-PGD2を新たに見出し、生体サンプルからの検出にも成功した。さらに、Δ12-PGD2に対するモノクローナル抗体を樹立した。また、脂肪酸アミド類定量のためのサンプル調製法と質量分析装置を用いた安定同位体希釈法を確立し、実際にマウスやヒトの血清サンプルからの検出・定量に成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
血清アルブミン存在下における主要なPGD2代謝物のひとつとしてΔ12-PGD2を見出し、実際にマウス皮膚組織における定量に成功した。また、Δ12-PGD2に対する特異的モノクローナル抗体の作製にも成功し、免疫化学的検出も可能になるなど、順調に進展していると考えられる。また、安定同位体希釈法を用いた脂肪酸アミド類の定量法を確立し、生体サンプルからの定量にも成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
なし
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Research Products
(10 results)