2016 Fiscal Year Annual Research Report
ライフログに基づくe-コーチングのための技能ログ分析
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26280074
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
間瀬 健二 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (30345855)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平山 高嗣 名古屋大学, 情報科学研究科, 准教授 (10423021)
森田 純哉 静岡大学, 情報学部, 准教授 (40397443)
清水 卓也 中京大学, スポーツ科学部, 教授 (60273223)
榎堀 優 名古屋大学, 情報科学研究科, 助教 (60583309)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 人間情報学 / ヒューマンインタフェース・インタラクション / マルチモーダルインタフェース / ライフログ / コーチング / 一人称視点映像 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.技能ログのパターン認識手法: (1)ものづくり技能:ヤスリ技能訓練中のコーチの視線分析における映像酔い防止と全体把握支援のため,まず一人称視点画像からのパノラマ化を試みた.その後,視野安定化と要点抽出に課題を変更し,アイカメラによる視点情報を手がかりにして,Hyperlapse方式を参考にした,釘付け視聴方式を検討し発表した.最終的な対象は機械組み立て作業訓練の場面となったが,視野における注目箇所が安定化するなど効果があり,シンポジウムでの発表賞を獲得した.さらに,水彩画描画時の視線移動の分析を進めており,作業状況における興味の抽出・可視化方法について検討が進んだ. (2)スポーツリハビリ技能:湿度と温度をコントロールした実験を遂行した。この結果、腰痛者は正常者に比較してお辞儀動作初期に意識をしても腹直筋を抑制できないことが、布センサのグラフで認識できることが明らかとなり、布センサの臨床応用の可能性を示すことができた。またバードドッグ動作で、下肢挙上時における骨盤の前傾の程度と、布センサによる腹囲の安定性の関係性があることを示すことができた。 2.技能ログの収集環境と要約技術の研究 上記1(2)の布センサを使ったお辞儀動作計測の実験装置を安定的に利用できるよう収集環境の整備を継続した.また,要約技術に関しては,スポーツビデオ映像の自動編集技術のための基盤技術と視聴支援技術,および技能作業時の一人称視点映像処理技術について実験的研究を行った.自動編集のための基盤技術としては,動画像における人物動作の識別をおこなうHough変換手法を完成させ,編集のカット点検出手法に一定の成果があった.同時刻多視点中の候補から最適映像素材を選ぶ手法として,興味対象(ボールなど)の軌跡パターンを特徴とする方法を提案し,効果を検証した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コーチングの手がかりとなる,技や状況の可視化手法やその情報処理技術についてはいくつかの項目について研究開発が進み成果があった.また,実際のスポーツリハビリ場面においても,提案している布型センサの有用性が確認できた.業績としても,一人称視点の映像処理については,発表賞を獲得するなど優れた成果があり,論文,国際会議なども順調に発表成果があった.コーチング理論構築にむけた基盤研究についての踏み込みを模索しており,さらなる研究継続が必要である.
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Strategy for Future Research Activity |
コーチング理論構築にむけた基盤研究についての踏み込みを模索しており,さらなる研究継続が必要である.また,技能評価,技能伝承における1人称視点映像処理の重要性があきらかになったので,これに注力したい.e-コーチングの枠組みとして,e-コーチを人間がコーチングする枠組みについて構想を得たので,具体例から取り組むこととしたい.
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Causes of Carryover |
ものづくり技能のコーチングに関する技能の分析において,データの前処理に時間がかかり成果の発表時期が平成29年度に渡ることになった.そのため,期間を延長して研究をまとめ学会発表,論文投稿をして成果としたい.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
学会発表のための旅費,参加費論文投稿費等に宛てる.
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Research Products
(17 results)
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[Journal Article] Relationship between isometric contraction intensity and muscle hardness assessed by ultrasound strain elastography2017
Author(s)
Inami, T., Tsujimura, T., Shimizu, T., Watanabe, T., Lau, W. Y., Nosaka, K.
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Journal Title
Eur J Appl Physiol
Volume: 117
Pages: 843-852
Peer Reviewed
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