2017 Fiscal Year Annual Research Report
炭素磁気共鳴分光法を活用した筋グリコーゲン枯渇運動モデルの構築と応用
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26282187
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Research Institution | National Agency for the Advancement of Sports and Health |
Principal Investigator |
高橋 英幸 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ研究部, 主任研究員 (00292540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀井 明子 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ科学部, 先任研究員 (10276636)
大澤 拓也 順天堂大学, その他部局等, 博士研究員 (70613496)
塩瀬 圭佑 福岡大学, スポーツ科学部, 助教 (70708106)
岩山 海渡 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ研究部, 契約研究員 (30781249)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 骨格筋 / 筋グリコーゲン / 磁気共鳴分光法 / 短時間・高強度運動 / 持久性運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究において、炭素磁気共鳴分光法(13C-MRS)を用いて、異なるタイプの運動によりどのように筋グリコーゲン(Gly)が変化するのかを検討するとともに、筋Gly回復速度に筋の有酸素的能力が関係することを明らかにしてきた。平成29年度は、競技者における実際のトレーニングや食事摂取により筋Glyがどのように変化するのかを検討した。フェンシング選手を対象として、通常練習時の午前練習前、午前練習後、午後練習後、翌朝練習前に大腿部筋Gly含有量測定と糖質摂取量調査を行った結果、午後練習後までに筋Glyは19.9±10.2%減少し、翌朝までに96.1±6.4%まで回復することが示された。その際の1日の糖質摂取量は7.7±1.4g/kg BWであり、糖質摂取量の少ない選手ほど筋Gly回復率が低い傾向が認められた。一方、体操競技選手を対象とした測定では、午後練習後までの大腿部筋Glyの減少率は7.8±11.8%にとどまった。さらに、陸上長距離選手を対象として、通常練習時の下腿三頭筋Gly含有量測定と糖質摂取量調査を行った結果、午前中約1時間のジョギングでは筋Glyの減少は5%前後であったが、午後の高強度トレーニングでは27.2±5.2%減少し、翌朝までの筋Gly回復量は糖質摂取量が多い者ほど大きいことが示された。これらのことは、筋Gly変化の程度は競技種目特性や筋の違いにより異なること、そして、筋Gly回復速度には糖質摂取量が大きく関係することを示している。これらの知見は、競技種目毎の栄養摂取戦略を立案する上で13C-MRSが有用となることを示唆している。以上のように、実際の競技者を対象として一定の実績を残すことはできたが、試合・練習日時とMR装置の使用可能日時の調整ができず実施できなかった部分があるため、研究期間を1年延長し、より多くの実践的データを蓄積する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は、これまでに得られた研究成果を基にして、競技特性の異なる数種目の実際の競技者を対象とした筋グリコーゲンの経時的測定を実施する予定であった。しかしながら、競技者の練習・試合日程と、測定に必要となるMRI装置の利用可能な日程が合わず、予定した数の対象者のデータを収集することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
上述したような、スケジュール上の問題から測定を実施できなかった競技種目、競技者を対象とした測定を推進するために、競技者との日程調整を早め早めに進め、計画的に研究を遂行する。さらに、必要に応じて、これまで実施した実験室レベルの基礎的研究に関する追加実験を行い、研究全体のまとめを行う。
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Causes of Carryover |
H29年度は、これまでに得られた研究成果を基にして、競技特性の異なる数種目の実際の競技者を対象とした筋グリコーゲンの経時的測定を実施する予定であった。しかしながら、競技者の練習・試合日程と、測定に必要となるMRI装置の利用可能な日程が合わず、予定した数の対象者のデータを収集することができなかった。そのため、実施できなかった研究を実施するために研究期間を1年延長することとなり、その分の予算が次年度に繰り越しとなった。次年度予算は、実施できなかった研究部分の被検者謝金、交通費、実験で必要となる消耗品代および追加実験代として使用する。
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Research Products
(11 results)
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[Presentation] Effects of the Olympic match schedule on football performance, dehydration level and muscle glycogen in hot environments2017
Author(s)
Mikinobu Yasumatsu, Daisuke Nakamura, Yoko Tanabe, Yoko Kondo, Keisuke Shiose, Aya Ishibashi, Toshiyuki Oya, Mariko Nakamura, Yasumitsu Ishi, Hideyuki Takahashi
Organizer
World Conference on Science and Soccer 2017
Int'l Joint Research
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