2015 Fiscal Year Annual Research Report
インターネット森林観察サイトの拡充による自然学習授業案の開発
Project/Area Number |
26282203
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
齋藤 馨 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (70215531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾張 敏章 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00292003)
渡辺 隆一 信州大学, 教育学部, 教授 (10115389)
大辻 永 茨城大学, 教育学部, 准教授 (20272099)
八代 一浩 山梨県立大学, 国際政策学部, 教授 (30312177)
岩岡 正博 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (40213269)
佐藤 克文 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (50300695)
藤原 章雄 東京大学, 農学生命科学研究科, 助教 (60292794)
小林 博樹 東京大学, 空間情報科学研究センター, 助教 (60610649)
中村 和彦 東京大学, 空間情報科学研究センター, 特任研究員 (70707075)
石田 健 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (90192484)
中山 雅哉 東京大学, 情報基盤センター, 准教授 (90217943)
藤稿 亜矢子 東洋大学, 国際地域学部, 准教授 (20732754)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | サイバーフォレスト / 森林 / 自然観察 / インターネット / 環境学習 / モニタリング / フェノロジー / 環境教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に設置した圧倒的原生自然地2カ所のライブモニタリングシステムの運用について、北海道前山保存林内システムは、冬季に降雪と悪天候による日照時間不足から12月下旬より約1月の間運用が途絶えたが、その後天候回復と共に自然と復活した。このことから圧倒的原生自然地内の本システムはソーラー発電に支障が生じても、発電が回復すれば自律的に電送を再開することが明らかになった。一方、船越大島(無人島)に設置したいステムは2016年1月から伝送が途絶えた。同年4月に上陸して現地確認を行ったが、海面25mの高台に設置したソーラーパネル・衛星ネットワークアンテナが冬季の高波をかぶり水没して流されたためほぼ全壊したことが判明した。現在新規交換機材などの購入資金と作業について目処が無いため、運用再開方法について今後検討するが、H28年度中の運用再開の目処が立たない。 森林観察サイトを活用した実践授業については、山梨県甲斐市立竜王小学校5年生全2クラスを対象に、H27年8月より「森からみえる」と題し、校長およびクラス担任教員2名と連携して、割り箸のリサイクル、東京大学富士癒やしの森研究所内の森林での現地活動、および校内授業での調べ学習などを合計21校時におよぶ実践授業を行った。このなかで、本研究による森林観察サイトのうち、志賀高原、ひょうたん島、そして富士癒やしの森の3カ所の様子を同時提示比較することから、紅葉フェノロジー、日の出日没時刻などに気付くなど、その効果を検証した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
自然学習教材の開発については、著しく進捗した。これは山梨県甲斐市立竜王小学校の協力によるもので、計画以上の授業実践による、き教材開発が進んでいる。 一方、圧倒的原生自然地からのライブモニタリングによる自然観察機会の創出については、2カ所のうち、北海道演習林前山保存林内地点は順調だが、岩手県山田町船越大島無人島システムは想定外の大波により電源およびネットワークシステムが破壊され、復活のための資材資金および無人島への渡航・再設置作業人員の予定が立た無い状況のためん、H28年度内の復旧は難しいため、この点の進捗は予定の半分という状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、昨年度協力頂いた竜王小学校に加えて、岩手県大槌町立大槌学園の協力を得て、自然観察教材開発のための実践授業を行い、開発中の教材による環境教育の可能性を検証する。 また、圧倒的原生自然地ライブモニタリングシステムとして稼働している東京大学北海道演習林前山保存林内のライブモニタリングを用い、現地からのライブ授業実験を行い、圧倒的原生自然データを用いた自然観察教材開発の可能性を検討する。
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Causes of Carryover |
本年度研究費を使用しなくとも、必要な研究が遂行できたために使用額に残額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は、引き続き研究遂行のために残額分を使用する。
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Research Products
(18 results)
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[Presentation] 鳥はなぜ鳴くの?2016
Author(s)
石田健
Organizer
第5回サイバーフォレストシンポジウム
Place of Presentation
東京大学農学部(東京都・文京区)
Year and Date
2016-02-19 – 2016-02-20
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