2016 Fiscal Year Annual Research Report
Fundamental Research on Noh and Kyogen Masks from an Art History Approach
Project/Area Number |
26284028
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Research Institution | Tokyo National Museum |
Principal Investigator |
浅見 龍介 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部, 課長 (30270416)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
淺湫 毅 独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館, 学芸部, 室長 (10249914)
丸山 士郎 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部, 室長 (20249915)
荒木 臣紀 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 室長 (20537344)
海老澤 るりは 公益財団法人三井文庫, 文化史研究室, 主任研究員 (40615811)
矢野 賀一 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部, 主任研究員 (60392544)
川岸 瀬里 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部, アソシエイトフェロー (60610946)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 能面 / 狂言面 / X線CT撮影 / 蛍光X線撮影 / 能楽 / 仮面 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は以下の美術館、神社等に保管される能狂言面の調査、写真撮影、X線CT撮影、蛍光X線スキャニング撮影を行った。 5月28~30日 静岡・佐野美術館、6月27日 東京国立博物館 CT調査、7月1日 東京国立博物館 CT調査、7月4日 東京国立博物館 CT調査、7月7日 法政大学能楽研究所 文献調査、7月28日 東京国立博物館 蛍光X線スキャン調査、8月4日 東京国立博物館 CT調査、8月30日 東京国立博物館 CT調査、8月31日 東京国立博物館 CT調査、10月20・21日 愛知・魚町能楽保存会、29年1月27~29日 愛媛・東雲神社、2月11・12日 福井県立歴史博物館、同美術館 佐野美術館では同館所蔵の「中将」を金春家の本面だったと判断した。写しが東京国立博物館、魚町能楽保存会、東雲神社にあるが、鼻の頭の傷が判定の根拠となった。また、東京国立博物館所蔵の別の「中将」は、焼印の過半が損傷して作者不明だったが、東雲神社の狂言面「すずめ」と焼印、面裏の鑿跡が酷似しており、「片岡政信」という近代の面打の作とわかった。東京国立博物館所蔵の能面はX線CT調査により、「父尉」の下顎が上部と樹種が異なるため後補、「大天神」は木心を込めた材から作ったこと、室町時代作の「小面」は、木裏(木心側)に彫刻していること、正中で割れたまたは割った後に、上下2箇所のホゾで接合していることが判明した。木心を込めること、木裏に彫ることは珍しいと考えられるが、CT調査を重ねていくことで時代判定の根拠になる可能性がある。 また、関連作品として6月25日 福井・永平寺(予備)、10月30・31日 福井・永平寺の祖師像の調査を行ない、面打の家系に属する出目亀斎作の銘記を確認した。 平成29年1月31日~3月26日まで「奈良・金春家伝来の能面・能装束」という特集陳列を東京国立博物館で開催した。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)