2016 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26284097
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
佐伯 弘次 九州大学, 人文科学研究科(研究院), 教授 (70167419)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂上 康俊 九州大学, 人文科学研究科(研究院), 教授 (30162275)
森平 雅彦 九州大学, 人文科学研究科(研究院), 教授 (50345245)
舩田 善之 広島大学, 文学研究科, 准教授 (50404041)
岩崎 義則 九州大学, 人文科学研究科(研究院), 准教授 (60294849)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 博多 / 平戸 / 筑紫館 / 貿易港 |
Outline of Annual Research Achievements |
26年度、27年度の活動を前提として、研究推進を行った。具体的には、以下の通りである。 1.研究打ち合わせ会議と研究会の実施:3名の分担研究者も含めて、2016年7月と2017年2月に、研究打ち合わせ会議を行い、研究活動の計画と研究成果の確認を行い、研究成果報告書の取りまとめについて協議を行った。同時に研究会を開催し、古代から近世の平戸、古代の筑紫館、中世博多商人の交易活動と絵図の関係について研究報告を行い、議論を行った。2.国内史資料調査:九州大学・平戸・沖縄等で資史料調査を行った。3.海外調査:中世博多と関係の深い中国江蘇省の都市・貿易港の現地調査を実施した。4.関係史料のデータベース作成:「古代中世博多関係史料データベース」の作成を行い、史料の確認と追加を行った。5.研究成果の公表:中世博多を中心に、研究成果の発表を行った。6.関連研究会の開催:博多研究会と連携して、福岡市や山口市で研究会を実施した。 とくに古代から中世の鴻臚館・博多に関しては、7世紀の筑紫館から15世紀の博多商人の交易活動まで時代的につながり、博多研究会における考古学の研究成果の吸収によって、鴻臚館と博多遺跡群の遺構の構造が明らかとなった。また、博多と比較の対象となる貿易港・平戸に関しては、11世紀~16世紀の都市相を通時的に捉え、日宋貿易・日明貿易・日朝貿易・イギリスオランダ貿易との関係を明確にし、朝鮮半島よりも中国との関係が深いことを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
28年度研究計画のうち、打ち合わせ会議・研究会の開催、国内の史資料調査、海外調査、関係史料の収集とデータベースの作成、博多研究会への参加等を行い、研究は順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度は最終年度に当たるため、会議・研究会の開催、研究成果の公表、史資料調査、史料データベースの完成、研究成果報告書の作成等を行い、研究の推進を行っていく。
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Causes of Carryover |
海外航空券を早期に予約したため、予定額より安価になったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の旅費に当てる予定である。
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