2014 Fiscal Year Annual Research Report
「モリソン文庫」時事資料群の国際的な公開と活用による東アジア近現代史像の刷新
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26284108
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
岡本 隆司 京都府立大学, 文学部, 准教授 (70260742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斯波 義信 公益財団法人東洋文庫, その他部局等, 研究員 (00039950)
松重 充浩 日本大学, 文理学部, 教授 (00275380)
貴志 俊彦 京都大学, 地域研究統合情報センター, 教授 (10259567)
本野 英一 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (20183973)
村上 衛 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (50346053)
城山 智子 東京大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (60281763)
吉澤 誠一郎 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (80272615)
新村 容子 公益財団法人東洋文庫, その他部局等, 研究員 (80362945)
濱下 武志 公益財団法人東洋文庫, その他部局等, 研究員 (90126368)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | モリソンパンフレット / モリソン文庫 / 東アジア近現代史 / 東洋文庫 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は東アジア近現代史研究者の共同研究を通じて、(1)東洋文庫所蔵「モリソンパンフレット(以下、パンフと略称)」の利用環境を整え、(2)パンフと関連する資料を活用した新しい東アジア近現代史研究の知見を発信する、という二点を目的としている。 (1)の課題に関しては、研究分担者・東洋文庫長斯波義信を中心として、東洋文庫に所蔵するパンフの目録・解題作成作業が進められた。本年度は3名のアルバイトを雇用し、新規作成および既存データの加筆修正を合わせて、計約700件分を完成させた。同時に東洋文庫図書部では、本研究会と連携して、パンフ資料のデジタル化・一般公開の作業を進めている。また本研究会のホームページを開設し、パンフの公開作業の現状などを発信していく準備もすすめた。 (2)の課題については、本年度は着実な研究活動を進めた。各班での個別の研究活動にくわえ、7月16日に東洋文庫、12月13日に京都府立大学で2回、全体の研究会を開催した。前者では、今後の研究およびパンフ公開の計画について、報告と討論をおこなうとともに、京都大学大学院法学研究科の奈良岡聰智氏をゲストスピーカーに招いて、第一次世界大戦時の日本の対中二十一ヵ条要求とモリソンの行動について、最新の研究成果を披露いただいた。後者では、研究メンバー各人の研究計画をより具体化した研究報告、および研究進捗状況の報告がなされた。以上の研究成果は、メンバーによる論集『モリソンパンフレットの世界』第2弾として公表することを目標としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本共同研究を推進している10名の研究者が連携しつつ、各人の立場と責任において「モリソンパンフレット」の価値を世界に発信していくという理想的な共同研究のスタイルが構築された。具体的な成果としては、研究分担者・東洋文庫長斯波義信を中心に進めているモリソンパンフレットのデジタル化とサマリー作成作業があり、また研究成果として、メンバーの論集『モリソンパンフレットの世界』第2弾の刊行を準備している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は本研究の中間年にあたり、初年度に得られた研究成果の着実な継承と発展が必要になる。具体的には、通例の各班および全体の研究会を基礎にした、拡大研究会を開催し、モリソンパンフレットに関心を持つ幅広い研究者に参加を呼びかけること、「研究実績の概要」においても触れたように、『モリソンパンフレットの世界』第2弾の刊行準備を進めることが、本年度の課題である。これらの課題は十分に達成可能であると思われる。
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Causes of Carryover |
研究分担者が多忙により、予定していた資料調査のための出張を取りやめる必要が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
予定の資料調査の作業を次年度に回して、有効に使用する計画である。
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[Presentation] 儒教の運命と近現代中国2014
Author(s)
岡本隆司
Organizer
人類の思想的営みとしての宗教遺産の形成に関する総合的研究――宗教遺産学の構築に向けて
Place of Presentation
Edwin O. Reischauer Institute of Japanese Studies, Harvard University, Cambridge, MA
Year and Date
2014-10-10 – 2014-10-11
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