2019 Fiscal Year Annual Research Report
Health communication to reduce the psychological labor burden among health care workers
Project/Area Number |
26285136
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
安部 猛 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 助教 (80621375)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 美保 (貫美保) 西南学院大学, 人間科学部, 准教授 (90326992)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 医療保健福祉従事者 / 首尾一貫感覚 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、医療従事者のバーンアウトや離職に関連する要因とされている感情労働とSOC(首尾一貫感覚)の影響を検討した。仮説1:医療従事者の感情労働は精神的健康に影響する、仮説2:SOCは、医療従事者の精神的健康を維持に寄与する要因であるとした。 対象は、リハビリテーション病院勤務の医療食者(定量的研究、質問紙調査)、介護福祉施設の職員(定性的研究、インタビュー調査)とした。 その結果、仮説1について、感情労働が精神的健康に影響し、バーンアウトや離職につながるとの知見があるが、本研究の結果から関連はみられなかった。年齢が若く、職務経験が短い医療従事者は、患者家族とかかわる時間が長く、強度が強く多様な感情を表出している可能性が示唆された。さらに、感情表出の強さや多様性の高さは、医療従事者が実際に感情的になる頻度を高めていることが報告された。一方、肯定的感情の表出の高まりは、否定的感情を隠す行動に比例していた。また、仮説2について、年齢・職務経験の長さがSOCの高さに関連していた。SOCは医療従事者の精神的健康に寄与していることが示された。医療従事者の良好な精神的健康の維持において、SOCの高さと性別が強く関連していること確認できた。身体的労働、感情的労働、認知的労働は医療保健福祉従事者にとっては不可避であるが、感情的労働負担感による健康度への影響は必ずしも大きくはなく、また、経験年数と共に対処法に習熟してくることが明らかとなった。 以上より、医療保健福祉従事者の負担軽減には、個々の首尾一貫感覚レベルに着目した、テーラーメイドの介入が寄与する可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)