2018 Fiscal Year Annual Research Report
21世紀型コンピテンシー育成のためのカリキュラムと評価の開発
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26285175
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
矢野 智司 京都大学, 教育学研究科, 教授 (60158037)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八田 幸恵 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (60513299)
鋒山 泰弘 追手門学院大学, 心理学部, 教授 (30209217)
石井 英真 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (10452327)
西岡 加名恵 京都大学, 教育学研究科, 教授 (20322266)
赤沢 真世 大阪成蹊大学, 教育学部, 准教授 (60508430)
中池 竜一 平安女学院大学, 国際観光学部, 准教授 (00378499)
山名 淳 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (80240050)
服部 憲児 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (10274135)
桑原 知子 京都大学, 教育学研究科, 教授 (20205272)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 教育評価 / カリキュラム / スタンダード / コンピテンシー / パフォーマンス評価 / パフォーマンス課題 / ルーブリック / ポートフォリオ |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、主として下記のことに取り組んだ。 (A) 21世紀に必要となるコンピテンシー(問題解決能力、創造する力、コミュニケーション力、協働する力など)について原理的・哲学的に検討し、著書『歓待と戦争の教育学――国民教育と世界市民の形成』、『教育的関係の解釈学』や、論文「人間/非人間の境界に立つ思想」「教育哲学は〈災害と厄災の記憶〉にいかに向き合うのか」、「熟議デモクラシーと教育目標・評価論の課題」などにまとめた。 (B) 「資質・能力」の育成と教科の本質的な「見方・考え方」との関係について理論的に整理するとともに、京都大学大学院教育学研究科E.FORUMのネットワークにおいて蓄積されてきた様々な教科の実践事例を集約して、著書『教科の「深い学び」を実現するパフォーマンス評価――「見方・考え方」をどう育てるか』にまとめた。この著書は、小・中学校のすべての教科について、2017年版学習指導要領の変更点を解説するとともに、「本質的な問い」と「永続的理解」、パフォーマンス課題の実践例などを整理しており、本プロジェクトの5年間の成果の集大成とも位置づけられるものである。 (C) 本研究の成果を生かし、E.FORUM「全国スクールリーダー育成研修」において、授業づくりやカリキュラム・マネジメントなどに関する研修を提供した。また、昨年度までの本研究の成果も踏まえ、協同出版刊行の教職教養講座として、『教育相談と学校臨床』、『教育制度』の巻を刊行した。 (D) 本研究の成果を蓄積するとともに、実践現場に発信し続けるために、データベース「E.FORUM Online(EFO)」のシステムを更新した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2018年度秋に、本プロジェクトで活用しているデータベース(E.FORUM Online)についてシステム更新が必要なことが判明した。2019年3月までにシステム更新については完了したものの、E.FORUM Onlineを通した研究成果の発信や、システム更新も含めたプロジェクトの成果をまとめた報告書の作成については、2019年度に延長せざるを得ない状況となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
システム更新以外の成果については計画通りに生み出されているが、期間が延長になった分、研究成果についてさらなる改善を図り、成果を広く発信する予定である。
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Causes of Carryover |
本研究では、成果をデータベース(E.FORUM Online)上に蓄積するとともに、同データベースを経由して実践現場に発信することを目指している。2018年度の後半に、このデータベースのシステム更新が必要なことが判明した。システム更新については、2018年度中に完了する見通しではあるものの、システム更新を含めた本研究の成果を報告書としてまとめて、広く関係者に周知するには期間の延長が必要となったため。
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Remarks |
E.FORUMでは、本研究の成果を生かした教員研修を提供している。
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Research Products
(23 results)
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[Book] 教育的関係の解釈学2019
Author(s)
坂越正樹監修、山名淳・丸山恭司編(山名淳)
Total Pages
288(i-vii,61-78)
Publisher
東信堂
ISBN
978-4-7989-1549-4
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[Book] 教育の方法と技術2018
Author(s)
篠原正典・荒木寿友編(石井英真)
Total Pages
244(212-230)
Publisher
ミネルヴァ書房
ISBN
978-4623081936
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