2014 Fiscal Year Annual Research Report
実践的教育を可能とする教育スキルアーカイブの構築とICTによる共有
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26285183
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Research Institution | Anan National College of Technology |
Principal Investigator |
坪井 泰士 阿南工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (60217370)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 健太郎 独立行政法人国立高等専門学校機構(教育研究調査室), その他部局等, 教授 (00335100)
小田島 本有 釧路工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (50214151)
鳴海 雅哉 函館工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (10413709)
黒田 一寿 東京工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (60331998)
貝原 巳樹雄 一関工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (20290687)
加藤 達也 熊本高等専門学校, その他部局等, 助教 (10707970)
中村 基訓 旭川工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (50435963)
上杉 鉛一 広島商船高等専門学校, その他部局等, 教授 (40249842)
小林 睦 豊田工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (30390462)
大橋 千里 富山高等専門学校, その他部局等, 准教授 (60462131)
松田 信彦 鹿児島工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (40450150)
安田 武司 阿南工業高等専門学校, その他部局等, 助教 (70610468)
若杉 玲子 熊本高等専門学校, その他部局等, 講師 (00435489)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 教育学 / 教育スキル / ICT |
Outline of Annual Research Achievements |
会議およびメール会議,Skype会議等により,教育ガイドライン「確かな学力と豊かな人間性,自立した成長」(仮定)に照らし,必要な教育スキルの検討を行った。 それらを,授業部門,クラス経営・生活指導部門,メンタルケア部門それぞれに整理し,教育スキルのテーマとした。その後,それらテーマについて教育スキルを提供するVTRの制作を実施した。実践にもとづく教員の考えこそが他に有用な教育スキルになると考え,基本的教育手法,先進的取り組み,教育Tipsなどに関する教員インタビューを実施し,それらを編集してGoogledrive上に集積している。 その結果,VTRは,授業部門,クラス経営・生活指導部門,メンタルケア部門ともそれぞれ10本以上を作成済みである。これらについては,並行してメンバー相互検証による高度化を実施している。同時に,範例となるVTRの選定も開始した。 集積したVTRについては,教育スキル獲得に意欲的と思われる研究メンバー外の教員にも公開を行い,助言や提言を得,VTRの制作に反映している。同じく,メンバー外の教員へのインタビューVTR撮影も実施しており,多岐にわたる視点から必要とされる教育スキルをカバーすることを目指している。 部門間の調整も行い,部門をまたがる教育スキルについてのVTRも制作している。 これをふまえ,教育ガイドラインの検討も開始した。この教育ガイドラインは,当初のガイドブック形式だけでなく,各VTR(概要説明,キーワード付加等を想定)を,例えば新任教員研修用,スキルアップ研修用などと,教員のレベルに応じた研修体系として提示する方向も有用性が高いとの検討結果に基づき,範例VTRを中心とした研修体系を整えつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の目的は,教育スキルアーカイブの構築である。 そのため,平成26年度は,以下を計画した。 ①教育スキルの確定 ②教育スキルの有用性の検証 ③メンバー外を含む教員による教育スキルVTRの制作のためのネットワーク構築 これらについては,すべて実施できている。③のメンバー外への協力依頼は,資金面等から十分ではないものの,①②については,計画を達成した。
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Strategy for Future Research Activity |
授業部門,クラス経営・生活指導部門,メンタルケア部門の教育スキルVTRの制作を進め,範例VTR制作完了を優先事項とする。 また,可能な範囲で資料(授業やクラス経営,生活指導,メンタルケアにかんするもの,リンク先提示も含む)の併載を検討し,教育スキルアーカイブ有用性の向上を図る。 同時に,教育ガイドラインについて再検討し,ガイドブック形式だけでない新任教員研修用,スキルアップ研修用などと,教員のレベルに応じた研修体系整備を進める。
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Causes of Carryover |
研究計画にあるVTR編集等を研究者自身が行うことにより,人件費・謝金を節減した。 インタビューのための旅費についても効率的使用を進めることにより,節減した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度に,国立高専機構51高専55キャンパスおよび大学のFD担当者を招聘したシンポジウムを開催予定である。これは,研究成果発表の中核であり,研究計画においても重要視している。 招聘旅費および会場費,資料印刷費等の確保のため,節減分についてはこのシンポジウム関係費に充てる。
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