2017 Fiscal Year Annual Research Report
実践現場に即した集団における発達障害の定量的行動評価システムを構築する
Project/Area Number |
26285212
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
島谷 康司 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (00433384)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島 圭介 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 准教授 (50649754)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 乳幼児 / 集団 / 行動評価システム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ビデオカメラを用いて自然な乳幼児の行動を常に計測し、計測した画像より行動の特徴や発達障がいの評価指標を算出することによって、客観的かつ定量的に行動を把握できると考えられる。この評価結果を保護者や保育士、または医師に提示することで、発達障がい児とその家族の支援ができる可能性があり、保育施設や医療従事者にとっても非常に有意義であると考える。本研究の目的は、注意欠陥多動性障害児(ADHD)をはじめとする発達障障害児の行動を定量的にとらえ、異常行動に基づく行動評価システムを構築することである。提案システムでは、複数の児が活動している部屋の全面をカバーするように複数のネットワークカメラを設置して乳幼児の行動を計測する。そして計測した動画像から、画像処理とキャリブレーションを用いて3次元位置を復元する。復元した児の位置が各遊びの領域に存在するかを求め、児の遊びの状態を推定する。ここで、ADHDをはじめとする発達障がいの評価にはスクリーニングテストなど、医師による長時間の行動観察が必要である。医師はスクリーニングにおいて、遊びへの集中や遊びの移り変わりなどの児の遊びの変化、音や光、保護者・保育士からの外部刺激に対する反応などの観点から行動を評価している。提案法では、確率的ペトリネットモデルに基づいて児の行動の状態をモデル化する。このモデルから遊びの移り変わり等を評価し、基準となる被験児群の結果を用いて標準化を行う。標準正規分布からのばらつきを評価することで児の行動を定量化できる可能性がある。健常幼児42名に対して遊びの自由行動と保育士とのインタラクションの計測実験を行った結果、保育士が「気になる」と判断した児と健常児群の行動の違いを確認することができた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)