2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26289096
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松浦 祐司 東北大学, 医工学研究科, 教授 (10241530)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木野 彩子 東北大学, 医工学研究科, 産学官連携研究員 (30536082)
片桐 崇史 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90415125)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 光音響イメージング / 中空光ファイバ |
Outline of Annual Research Achievements |
まず,単一モード光ファイバの先端にファブリペロー共振器として機能するポリマー薄膜を形成した光ファイバ音響プローブについて次の2項目の検討を行った.a)最適ポリマー材質の選択:40℃以上でも高い安定性をもち,かつ音響波に対する感度が十分得られる柔軟性をもつポリマー材質の選択について実験的に検討を行い,パラフィン膜が有効であることを確認した.b)ポリマー薄膜形成法について検討した結果,簡易な膜の貼付だけで良好な特性が得られることがわかった.膜厚の誤差については,波長可変レーザを用いた測定により微調整が可能であることがわかった. 次に光音響イメージングプローブの解像度を向上するため,音響波励起用中空光ファイバの細径化を行った.液送法によりガラスキャピラリ内面に銀薄膜を形成する手法において,その成膜条件を詳細に最適化することにより,内径100ミクロンのファイバ作製に成功した. そして,上で製作した細径中空光ファイバを19本束ねた光音響イメージングプローブを構成した.細径光ファイバに効率よく音響波励起用レーザ光を結合できるようにレンズ系を新たに設計するとともに,集光性がより良好なマイクロチップレーザを新規に導入し,高い結合効率でプローブ内にレーザ光を導入できるようになった.このプローブを用いて銅ワイヤをターゲットして特性評価を行ったところ,横方向分解能65ミクロン,深さ方向分解能350ミクロンが達成された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
目的の一つであるファイバ細径化によるイメージの高精細化には成功したものの,もう一つの管状器官断層イメージング用ファイバプローブの開発については良好な結果がまだ得られていない.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は細径中空光ファイバを用いたイメージングプローブの多素子化をすすめ,より精細な画像が得られるようなシステムの実現について検討する.また,中空光ファイババンドルと音響波検出用光ファイバプローブを一体化し,実用性の高いプローブの実現を目指す.
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Research Products
(11 results)