2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26289096
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松浦 祐司 東北大学, 医工学研究科, 教授 (10241530)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木野 彩子 東北大学, 医工学研究科, 教育研究支援者 (30536082) [Withdrawn]
片桐 崇史 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90415125)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 光音響イメージング / 中空光ファイバ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は体腔に挿入して消化管や心臓血管の内壁の画像診断を可能とする,全光学式の光音響イメージングファイバプローブの構築を目的とする.本プローブは,音響波を励起するための光ファイババンドルと音響波を検出するための光ファイバ型音響プローブからなる.すべてが光ファイバによって構成され,先端に音響波検出のための圧電素子や走査機構を必要としないため,細径かつ可撓性に優れたプローブを構築できる. 本年度ではまず高分解能化を図ることを目的として,励起光伝送用中空光ファイバを内径100 umに細径化しその生体中での分解能を評価した.横方向分解能の計測を行うにあたり,生体内での散乱を模擬するため濃度1 %のイントラリピッド溶液中にサンプルとして50 umの銅線を配置した.単一の中空光ファイバを横方向に25 umステップで走査することで,各位置での音響波をハイドロフォンにより検出したところ,深さ400 umにおいて横方向分解能は49 um であり,ファイバ径以下の分解能を有することが分かった.この結果から細径化により,分解能が向上したことが確認でき,また分解能は散乱や吸収により振幅強度は低下するが,深さによる変化は少ないことが分かった.次に生体組織の光音響イメージングを行うことを目的として,内径100 um の中空光ファイバを127本束ねた中空光ファイババンドルの作製を試みた.その結果,良好な透過特性を有するバンドルファイバの作製に成功した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
高解像イメージングを行うためのバンドルファイバの作製に成功したため.
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Strategy for Future Research Activity |
イメージングバンドルを用いて生体組織の光音響画像の取得を試みるとともに,音響波検出用のファイバプローブの特性改善を行う.
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