2015 Fiscal Year Annual Research Report
建築制作における建築家と施主・施工業者・他分野専門家との協働:村野藤吾をめぐって
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26289222
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
松隈 洋 京都工芸繊維大学, 学内共同利用施設等, 教授 (80324721)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三宅 拓也 京都工芸繊維大学, その他部局等, 助教 (40721361)
福原 和則 大阪工業大学, 工学部, 教授 (50635365)
角田 暁治 京都工芸繊維大学, その他部局等, 准教授 (60379063)
石田 潤一郎 京都工芸繊維大学, その他部局等, 教授 (80151372)
笠原 一人 京都工芸繊維大学, その他部局等, 助教 (80303931)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 村野藤吾 / クライアント / 施主 / 住宅 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、建築家と設計を依頼した施主との関係、建築家と施工業者との関係、建築事務所における建築家と所員との関係、また建築家とその作品に関わる芸術家・デザイナーなど他分野専門家との関係など、いわば建築家と、その業務を分け持ち、建築家を支える人々や組織との関係を解明することを目的としている。 今年度は、研究のための基礎資料作成の一環として、図面資料の整理・保存作業を行なった。またこれまで10年あまりにわたって申請者らが続けてきた、一連の村野藤吾の作品について、調査や研究で取り扱った建築作品100件近くについての情報やデータを改めて収集し、施主、施工業者、所員、他分野専門家の既知の情報について整理を行った。 施主については、写真や伝記などから情報を収集し、施工業者についても社史や工事報告書、竣工パンフレットなどの資料を用いた。他分野専門家については、雑誌や作品集などを通じて情報を収集した。写真資料の収集も行った。これまでに写真家多比良俊雄らによって撮影されている写真を収集したほか、現存する建物については市川靖史の撮影により撮り下ろした。これらの調査の成果は、「村野藤吾の建築」展を開催し、図録も発行して公開した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、一連の村野藤吾の作品について、調査や研究で取り扱った建築作品100件近くについての情報やデータを改めて収集し、施主、施工業者、所員、他分野専門家の既知の情報について整理を行った。それをもとに、次年度に村野にとっての重要な施主の1つである近畿日本鉄道に絞って研究を行うべく、データの整理や図面資料の整理などの作業を行った。研究対象を個人の住宅から研究を始め、企業へと向かいつつあり、順調に調査研究が進んでいると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も、本年度と同様に調査や研究を進め、村野藤吾の活動について明らかにする。
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Causes of Carryover |
今年度は、簡単な調査を終えた建物の再調査や文献調査が多くなったため、予想以上に旅費や物品に使用しなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は、未調査の新たな建物の調査が多数あるため、旅費や資料などの物品購入に充てる予定である。
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Research Products
(12 results)