2014 Fiscal Year Annual Research Report
クラウドを活用した陸上及び船上レーダー画面統合による広域レーダー画面の作成と配信
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26289342
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Research Institution | National Maritime Research Institute |
Principal Investigator |
丹羽 康之 独立行政法人海上技術安全研究所, その他部局等, 研究員 (50344239)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西崎 ちひろ 独立行政法人海上技術安全研究所, その他部局等, 研究員 (70570993)
瀬田 剛広 独立行政法人海上技術安全研究所, その他部局等, 研究員 (30511597)
小林 充 独立行政法人海上技術安全研究所, その他部局等, 研究員 (10373416)
三宅 里奈 独立行政法人海上技術安全研究所, その他部局等, 研究員 (60618776)
今里 元信 独立行政法人海上技術安全研究所, その他部局等, 研究員 (80443240)
瀧本 忠教 独立行政法人海上技術安全研究所, その他部局等, 研究員 (20466238)
本木 久也 大島商船高等専門学校, その他部局等, 助教 (20462145)
浦上 美佐子 大島商船高等専門学校, その他部局等, 准教授 (30280457)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | レーダー / 海上無線LAN / クラウド |
Outline of Annual Research Achievements |
船舶のレーダー画面と陸上局のレーダー画面をクラウドとして集約し、広域レーダー画面を作成し、船舶に配信するシステムの構築を行う。 平成26年度は、船舶と陸上との船陸間通信を構築し、実効スループット3~5Mbps以上を目的とした通信実験を行った。無線機器には、IEEE 802.11jである5GHz帯無線アクセスシステムを用いて、アンテナには指向性と無指向性のアンテナを組み合わせることにより、海面反射の影響を受けにくい工夫をした。結果として、4km以上離れた船陸間通信においても目標とする実効スループットを実現し、レーダー画面を陸上に送信できる能力があることを確認することができた。 また陸上局として、大島商船高等専門学校屋上に実験船である大島丸が搭載しているレーダーと同型のXバンドレーダーを新たに設置した。大島丸のレーダーと陸上のレーダーを同じ時刻で記録を行い、オフラインであるが、複数のレーダー画面を重ね合わせた広域レーダー画面の作成を行うことができた。 更に、サンプルの画像を5GHz帯無線アクセスシステムを用いて小型船に配信する予備実験を行い、広域レーダー画面配信の見込みを確認することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、(1)陸上へのレーダー画面の送信、(2)陸上での広域レーダー画面の作成、(3)小型船への広域レーダー画面の配信、から成るが、いずれの要素も順調に進展したと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
おおむね順調に進展しているため、当初計画に従い、広域レーダー画面を作成する際のアルゴリズムの検討、データをクラウドへの送信、実際に小型船への広域レーダー画面の配信の実験を進める。
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Causes of Carryover |
5GHz帯無線アクセスシステムが別予算で調達できたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2年目以降の実験では、複数の人間を配置する必要があるため、旅費の割合を当初計画から増額する。
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