2017 Fiscal Year Annual Research Report
Anti-vascular diseases approach through the analysis of vascular-bed dependent diversity and activation
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26290035
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
南 敬 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 教授 (00345141)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 血管内皮細胞 / エピゲノム / がん微小環境 / EndMT / 臓器床依存多様性発現制御 / 内皮特異的発現 / GATA2 / ERG |
Outline of Annual Research Achievements |
血管内皮細胞をマウス各臓器から安定的に単離し、培養出来る技術が血管内皮マーカーとしての CD31 抗体を用いた磁気ビーズを基に完成し、主たる臓器で網羅的な発現アレイを取得した。その結果、がんの転移ニッチ環境を最も良く構成すると考えられた肺血管内皮細胞では再現性良く、VEGF-A の転写発現量が最も高い事が判明した。この臓器多様性発現は培養時でも維持されることから、エピゲノムレベルで固定された結果であることが想定され、プロモーターのメチル化レベルの違いを解析する方針に繋がった。 一方、内皮分化制御に繋がるマスター転写因子である GATA2 下流の ETS 因子 FLI1 と ERG (Kanki and Minami, Nuc.Acids.Res. 2017) を共にノックダウンすると内皮ー間葉系転換 (EndMT) を引き起こす事がゲノムワイドに証明され、この EndMT 現象はB16メラノーマやLLC などの腫瘍内血管内皮でも生じていることを明らかにした (Nagai and Minami, In revision status)。ただ、ERG を組織特異的な Cre リコンビナーゼ発現マウスと掛け合わせることで発現できる conditional transgenic マウスを Rosa-locus ノックイン手法で樹立し、がん転移や担がんマウスでのがん増殖の度合いを解析したところ、有意差をもった転移やがん増殖抑制効果が認められなかった。これは EndMT を in vivo で阻害してもがんの増殖や転移に大きな抑制効果として反映されないのか、あるいは、ERG の発現 rescue だけでは in vivo がん微小環境での EndMT を充分に反映できないのか、今後の検証が必要な結果となった。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Dynamically and epigenetically coordinated GATA/ETS/SOX transcription factor expression is indispensable for endothelial cell differentiation.2017
Author(s)
Kanki, Y., Nakaki, R., Shimamura, T., Matsunaga, T., Yamamizu, K., Katayama, S., Suehiro, J.I., Osawa, T., Aburatani, H., Kodama, T., Wada, Y., Yamashita, J.K., and Minami, T.*
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Journal Title
Nuc.Acids.Res.
Volume: 45
Pages: 4344-58
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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