2016 Fiscal Year Annual Research Report
精神,心理,社会的要因に焦点を当てたゲノムコホート研究
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26293143
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
鈴木 貞夫 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20226509)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西山 毅 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (40571518)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 疫学 / コホート研究 / 分子疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
岐阜健康管理センターと共同して健診内で研究同意と質問票データ,血液検体をとる方法について慎重に討議を重ね,研究システムの計画を作成した.パイロット的な研究開始後,質問票の項目が多いため,研究協力があまり得られないのではないかという危惧が出され,大きな課題となった.質問票について内容を厳選し,レイアウトに工夫を凝らしてA3裏表にまとめた.また,質問票をPDF化し,OCRで読み込むことにより,ミスを防ぎ省力化されたシステムを構築した.これらひとつひとつの実施が簡単ではなく,また相手があることであるため,解決に時間を要し,実質的な研究開始が計画より遅れてしまった.システム以外でも研究に必要な設備,物品,人的資源を整え,研究を開始した.研究の実施内容や方法の変更に対応して,常に計画書を更新し,適宜倫理審査の承認を受けている.現在まで,主に岐阜健康管理センターの人間ドック受診者を対象として研究を進めてきた.研究そのものに問題はなく,同意,質問票データや血液検体の収集のシステムも問題なく機能している.しかし,想定より受診者が少なく,同意率も高くないため,研究対象者があまり得られていない状況である.このことについても,岐阜健康管理センターと話し合いを重ね,新たに企業の健診に出向いて協力を依頼する方法を取り入れることとなった.現在,対象者数を増やす努力をしており,現在までに3,000人を超える対象者が集まった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究開始までに解決しなくてはならない具体的な問題が多く,研究開始が計画より遅れたこと,研究開始後も大小のトラブルがあり,その都度解決の必要に迫られ,研究実施に障害があったこと,研究対象者数が想定より少なく,新たな対象者の開拓に迫られたことなどがあり,計画した対象者数が集まっていない.現在までに,健診システムと研究の齟齬については解決し,現在までに3,000人を超える対象が集まった.
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Strategy for Future Research Activity |
現時点で研究システムは問題なく機能しており,あとは研究対象をどのように増やすかという点につきる.研究対象者についても共同研究機関である岐阜健康管理センターと話し合いを重ね.協力を仰げる体制を構築できたことで,企業の健診とタイアップして研究を進める計画である.残された研究期間で,1万人を超える対象者を集めるために努力する.
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Causes of Carryover |
人件費関係の費用であり,正確な算定は困難であった.不足が生じると都合が悪いため,結果として幾分か多く請求したために次年度使用額が生じた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
差額は大きくはないため,特定の使用計画は不要である.
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