2014 Fiscal Year Annual Research Report
アルギナーゼI制御による糖尿病性血管障害及び動脈硬化の予防
Project/Area Number |
26293152
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
荻野 景規 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (70204104)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 正幸 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60420519)
竹本 圭 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60723252) [Withdrawn]
杉山 斉 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (60325090)
長岡 憲次郎 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (40752374)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | アルギナーゼ / アルギニン / 肥満 / 糖尿病 / 一酸化窒素(NO) / 一酸化窒素合成酵素(NOS) |
Outline of Annual Research Achievements |
肥満や糖尿病による血管障害のリスク要因としてアルギナーゼIの発現部位、発現機序、発現予防の解明を目的として、肥満に伴う発現部位として、腹腔内脂肪及び肝臓を特定できた。その機序を解明するため、糖負荷による培養細胞、マウスにおいてアルギナーゼIの誘導増加を検討したが、結論として、糖負荷によりアルギナーゼIは誘導されないことが判明した。また、アルギナーゼIによるL-arginineレベルの減少によるNOSのuncouplingの検証をするため、健常者及び糖尿病患者血清を用いて、NOS3の抗体で免疫沈降し、western blotで検討した結果、血清濃度が非常に低いため検出出来ないことが判明した。アルギナーゼ活性を制御するため阻害作用のある物質をCaesalpinia sapponという生薬から数種類の溶剤で抽出した結果、nor-NOHAと同等な活性阻害作用のあるものは確認できなかったが、さらなる検討が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究分担者が理化学研究所に移動したため、分子イメージングの共同研究に支障を来している。また、アルギナーゼIが、直接糖負荷により刺激誘導されるとの文献情報で、仮説を立て研究に臨んだが、糖にはアルギナーゼIを誘導する直接作用はなく、逆に抑制作用を認めた。そこで、新たな仮説をたて研究を進める必要がある。さらに、アルギナーゼIによるL-arginneの低下が、NO合成酵素のuncouplingを招きNOの産生低下を招き、動脈硬化を進展させる仮説を証明するためにNOSのuncoupling状態を直接証明しようと考えたが、困難であることが判明し、別の方法(BH4の測定)に変更する必要性が生じた。以上の理由で、一部研究計画の遅延が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
糖尿病発症マウスにおいてアルギナーゼIの誘導部位を分子イメージングで特定し、さらにL-arginine制御部位を特定する。ヒト血清中のNOSのuncouplingをNOSのwestern blot では困難であることが判明したので、uncouplingを証明できるBH4の定量で検討する。糖負荷による直接的アルギナーゼIの誘導発現は起こらないことが判明し、酸化ストレスが関与し手いる可能性があるので、今後は血管内皮細胞を用いて、酸化ストレスによる発現機序を検討する。アルギナーゼI高発現遺伝子改変マウスの作成を委託すると共に、Caesalpinia sapponという生薬から、nor-NOHAと同等か、それ以上のアルギナーゼ活性阻害作用のある成分を抽出精製する。
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Research Products
(12 results)
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[Presentation] 血中のアルギニン、アルギナーゼとの関連性2014
Author(s)
舟久保徳美, 張燃, ヘリセティアワン, 汪達紘, 久保正幸, 竹本圭, 三宅優紀, 築山依果, 吉田純子, 井上清美, 坂野紀子, 正富千絵, 荻野景規
Organizer
第87回日本産業衛生学会
Place of Presentation
岡山市
Year and Date
2014-05-24
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