2016 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of the anti inflammatory and antifibrotic function of regulatory T cells to establish the immune cell therapy in keloid
Project/Area Number |
26293379
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
村尾 尚規 北海道大学, 大学病院, 助教 (90706558)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舟山 恵美 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10533630)
七戸 龍司 北海道大学, 大学病院, 医員 (30640346)
山本 有平 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70271674)
小山 明彦 北海道大学, 大学病院, 講師 (70374486)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | ケロイド |
Outline of Annual Research Achievements |
CD4陽性T細胞の各サブユニットの比率や産生するサイトカインのバランスによって炎症・免疫反応は制御される。ケロイド内でも浸潤するCD4陽性T細胞とケロイド線維芽細胞との相互作用によって炎症・線維化が制御されると考えられる。前年度の研究において、CD4陽性T細胞のサブユニットの一部がケロイド線維芽細胞に対する抗線維化作用を有することを示した。今年度我々は炎症抑制性サイトカインであるIL-10に着目した。IL-10は制御性T細胞(Treg)やその他のCD4陽性T細胞サブユニットから産生される。ケロイド線維芽細胞―CD4陽性T細胞共培養モデルを用いて、ケロイド線維芽細胞―CD4陽性T細胞相互作用におけるIL-10の役割の解明を試みた。 共培養条件と同数のCD4陽性T細胞を単独で培養し、CD4陽性T細胞がIL-10を産生していることを確認した。この産生量を元に、ケロイド線維芽細胞をIL-10または抗IL-10抗体で刺激した。IL-10または抗IL-10抗体刺激後のケロイド線維芽細胞のI型コラーゲンやIL-6の転写、産生に変化はなかった。 ケロイド線維芽細胞―CD4陽性T細胞共培養下では、ケロイド線維芽細胞のI型コラーゲン転写は抑制され、IL-6の転写、産生は亢進した。一方、ケロイド線維芽細胞―CD4陽性T細胞共培養モデルに抗IL-10抗体を添加すると、ケロイド線維芽細胞のI型コラーゲン転写が亢進する傾向、IL-6の転写、産生がより亢進する傾向が見られた。 これらの知見から、炎症抑制性サイトカインIL-10は直接的にケロイド線維芽細胞に作用するのではなく、CD4陽性T細胞による免疫バランスを調節し、間接的にケロイド線維芽細胞に作用する可能性があると考えられた。
|
Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|