2016 Fiscal Year Annual Research Report
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26293388
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
平出 敦 近畿大学, 医学部, 教授 (20199037)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪田 愛恵 近畿大学, 医学部, 研究員 (50447942)
西内 辰也 近畿大学, 医学部, 准教授 (60588804)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 救急蘇生 / ワークフォース / トリアージ |
Outline of Annual Research Achievements |
救急医療を担うワークフォースに関する病院調査を実施して、医療機関からのアンケートを行うとともに、解析を行った。さらに、実地での質的調査を行うため、特に若い医師に地域に調査を依頼して問題点を調査して、量的な調査結果と質的な調査結果の両者を得た。量的な調査を実施した都道府県は、福井県、奈良県、大阪府、広島県であった。回答は、広島県49、大阪府89、奈良県17、福井県6の医療機関からえられた。これらの医療機関の病床数は平均181床であったが、中央値は120床であり、実際は、これらの府県で比較的小規模の病院が救急診療の担い手になっていることが明らかであった。これらのうち臨床研修病院が64であり、臨床研修病院でない方が95であった。すなわち研修医が救急医療のワークフォースの担い手になっているかのような印象が社会的に強いが、研修病院ではない小規模な病院が調査範囲内では、救急医療のワークフォースを提供している実態があきらかであった。ただし、これらの多くは救急告示病院であり(108病院)、平日8人程度の(8.0±11人)の平日時間外患者を扱っている。昨年度実施した、学会を基盤とする調査とは異なる実態が明らかとなった。研修医(大阪府勤務)を広島県の地域(福山市離島)に派遣して、現地調査を行ったところ、若い医師としては、地域崩壊の実態が生々しく、実際にこうした地域医療に身を投ずることに関して、躊躇する意識があることが明らかであった。救急医療を担うワークフォースに関しては特に、過疎地において大きな課題であり、実態調査を生かした現実的な方策が求められる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
学会中心の調査と、医療機関に直接送付する調査の2本立てで調査を行った結果、両者の調査で異なる傾向となり、興味深い結果が分析されつつある。さらに分析を進めるが、おおむね順調に進展していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の仮説は、申請段階で示したように臨床研修病院が中心となり、研修医によって救急医療のワークフォースが支えられているという実態を示すことであったが、現時点では、病院調査では、研修病院ではない中小病院が多くの救急患者を診療しており、地域での救急医療を支えている実態が明らかになりつつある。研修医だけでなく、むしろ地域枠も含めて学生の段階からデータや意識調査を進めることをせざるをえない。こうした学生に関するデータについては、institutional research centerでのデータ集計や解析ともリンクして進める方策である。また従来の国内だけでなく海外の情報も含めて研究を推進する。
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Causes of Carryover |
平成28年度までの実態調査において、各病院からのデータ、救急医からのデータが得られた。これらの結果をとりまとめ分析するにあたって労力が大きいこと、個人情報保持の点から信頼できる人材が研究補助として必要としたが、雇用期間が本人の都合(子育て、介護)で、予定より短かったことから人件費を節約することになった。また、本研究で得られた結果を内外で情報交換して比較検討する予定であったが、病院からのデータと救急医からのデータの解離があり、分析に時間を要している。このため、このための旅費が削減された。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度には、さらに人件費を使用して、分析と、とりまとめを推進する。また、病院のデータと救急医からのデータの解離はむしろ興味深い結果であり、外国での比較、学生レベルでの検討を含めて旅費を使用して内外の情報を集めてさらに研究の展開を進める。このため前年度使用しなかった外国旅費も今年度は使用する計画である。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] ntracellular fate of Ureaplasma parvum entrapped by host cellular autophagy.2017
Author(s)
Nishiumi F, Ogawa M, Nakura Y, Hamada Y, Nakayama M, Mitobe J, Hiraide A, Sakai N, Takeuchi M, Yoshimori T, Yanagihara I.
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Journal Title
Microbiologyopen.
Volume: in print
Pages: in print
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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