2015 Fiscal Year Annual Research Report
埋蔵看護実践知のビッグデータに基づく看護技術教育用映像データベースの構築
Project/Area Number |
26293451
|
Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
真嶋 由貴恵 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70285360)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石亀 篤司 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60212867)
前川 泰子 関西福祉大学, 看護学部, 准教授 (60353033)
嶌田 聡 日本大学, 工学部, 教授 (90713123)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 看護技術 / 看護実践知 / 暗黙知 / データベース / 教育支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,臨床看護において,自施設あるいは個人のみでしか実施されていない埋蔵された看護実践知を発掘し看護界で普及させ,基礎看護教育および新人看護師研修等で活用するための看護技術教育用映像データベースを構築することである.そのために,(1)臨床で実践されている看護技術映像を簡単に収集・運用するシステムの構築,(2)映像から簡単に暗黙知を抽出できるアルゴリズムの検討,(3)抽出された暗黙知を分析し,看護技術映像を整理して体系化,看護技術教育用映像の「看護実践知」データベースを構築する. 特に本年度は,主に看護技術映像データの収集と分析.整理・体系化を行うことを目的に以下の点について,①臨床で実践されている看護技術映像を簡単に収集・運用するシステムについて,固定カメラでの撮影方法に決定し,カメラの設置台数および設置方法の検討を繰り返し行った.その上で,病院看護部に協力を依頼し,現場でも教育用に必要としている看護技術映像を選定し,実際に臨床看護師だけでの看護技術映像の撮影(自撮り)が可能かどうかを検証し,課題を明らかにした.また,②熟練看護師の看護技術の暗黙知の抽出・分析においては,専門家の視点が必要なことが明らかになった.そこで,複数台のカメラ映像の編集を現場の看護師らが実施することにより,暗黙知を明らかにすることを検討する.さらに,③新たに撮影した映像をデータベースに追加し,看護技術教育用映像の「看護実践知」データベースにおける検索キーワードの検討を行った.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度から検討をつづけた簡易な看護技術撮影方法により,実際の臨床の協力を得て,撮影環境の構築と看護技術映像撮影を行うことができた.
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は,看護技術教育用映像の「看護実践知」データベースを構築するために,①臨床で実践されている看護技術映像を簡単に収集・運用するシステムについて,昨年度明らかになった課題の解決に向けて検討を加え,臨床看護師だけで看護技術映像の撮影(自撮り)を行える環境を整備する.また,②熟練看護師の看護技術の暗黙知の抽出・分析においては,専門家の視点が必要なことが明らかになった.そのため,複数台のカメラ映像の編集を現場の看護師らの視点で行うことにより,暗黙知を明らかにすることを検討する.さらに③「看護実践知」データベースシステムにおいて暗黙知の検索可能性について検証を行い,最終的に臨床に埋蔵されている看護実践知の掘り起こしから活用までの学習システムモデルの構築を行う.
|
Causes of Carryover |
撮影方法としてまず固定カメラのみでの撮影方法の検討に注力したため.
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
自撮り撮影方法について検討するため,ウェアラブルカメラの購入を行う.
|