2016 Fiscal Year Annual Research Report
Intention of retention with no burnout among young nurses
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26293486
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
北岡 和代 金沢大学, 保健学系, 教授 (60326080)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 真也 慶應義塾大学, 看護学部, 准教授 (80291285)
佐々木 恵 北陸先端科学技術大学院大学, 保健管理センター, 准教授 (10416183)
ペルトコルピ ベサマッティ 埼玉大学, 人文社会科学研究科(系), 教授 (80433762)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 看護師 / バーンアウト予防 / 就業継続意思 / プロセスモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的:若手看護師がバーンアウトすることなく、職場に根付き、就業継続意思を強めるための包括的なプロセスモデルを開発することである。就業継続意思を目的変数とするモデル構築をおこなうが、これまで投入されていた職務満足度あるいは組織コミットメントなどの従来の説明変数ではなく、海外においては最も説明力があるとされ始めている新たな概念Job Embeddedness (根付き)を取り入れたモデルを開発することである。 研究実績の概要:平成28年度の研究実施計画に基づき、ほぼ計画どおりの実施を行った。ネット調査会社を活用して、ベースラインのデータ収集に参加した看護師500名を1年間追跡調査した。データ収集を終え(追跡数285名)、データ照合を確認し、解析のための準備を整えたところである。次年度に、本格的な解析に取り組む計画となっている。 研究成果の発表:2016年5月第89回日本産業衛生学会、2017年3月第23回日本行動医学会において、本研究の研究成果の一部を発表した。また、「回答指示の非遵守と反応バイアスの関連」(心理学研究)、「日本版Areas of Worklife Survey (AWS)-2011年版:個人と職場環境6つのミスマッチ診断の妥当性について」(看護実践学会誌)を発表した。今後、「バーンアウトの概念変遷」と「Burnout-related effects of emotional labor and work-related stressors among psychiatric nurses in Japan」(Journal of Wellness and Health Care)、「多くの項目に回答することによる中間選択の増加」(行動計量学)が投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
病院対象の追跡調査の実施がやや遅れているが、Web調査による追跡調査の実施については計画どおりに遂行できている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度が本研究の最終年度になるが、研究成果のまとめの年としている。そのため、研究遂行に関して余裕があると予測できるため、遅れの回復は十分可能であり、支障をきたさない。 今後の研究の推進方策として、研究代表者が病院調査に協力してもらっている研究者との連携をさらに強め、対象施設の状況を鑑みながら、追跡調査の実行可能性を探っていく。Web調査によるデータのみでの解析も可能であるため、場合によっては計画を変更していく。
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Causes of Carryover |
研究代表者北岡和代、研究分担者佐々木恵、研究分担者Peltokorpiそれぞれが、それぞれの研究機関において、購入予定の消耗品等の物品の発注が年度末の期限内に行えなかった事が主な理由である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究代表者と、別の研究機関にそれぞれ属する研究分担者ともに、次年度が研究助成を受ける最終年度であり、計画通り執行する見込みである。
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Research Products
(5 results)